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名前を覚えてもらえない作曲家の音楽会~学校で習ったのに編

投稿日:2024年02月17日 10:30

 今週は「名前を覚えてもらえない作曲家の音楽会」の第2弾「学校で習ったのに」編。曲は知ってるけど、作曲家の名前が出てこない……。そういうことって、よくありますよね。
 「ボレロ」の作曲家ラヴェルの名前を覚えていたのは50人中7人。少ないといえば少ないですが、でも大健闘ともいえるのでは。ラヴェルは20世紀前半のフランスを代表する作曲家で、カラフルなオーケストレーションが特徴的です。
 「白鳥」はサン=サーンスの人気曲。組曲「動物の謝肉祭」のなかの一曲です。サン=サーンスはラヴェルの一世代前のフランスの作曲家で、交響曲第3番「オルガン付き」など、多数の傑作を残しています。名前を覚えてくれていたのは50人中6人。大健闘です。
 「威風堂々」を作曲したのはイギリスのエルガー。この曲は以前からテレビCMでひんぱんに使われています。エルガーの曲は「威風堂々」といい「愛のあいさつ」といい、なぜかCMで好まれる傾向があります。近年では入学式、卒業式の音楽としても使われます。エルガーとわかった方は50人中4人。もう少し多いかと思ったのですが……。
 運動会でおなじみ、「トランペット吹きの休日」の作曲家はルロイ・アンダーソン。アメリカ軽音楽の巨匠と呼ばれ、「そりすべり」「タイプライター」「ワルツィング・キャット」など数々の名曲を残しました。こちらの正解者は50人中2人のみ。まさに曲はだれでも知っているけど、作曲家の名前は出てこない典型だと思います。難問でした。
 最後の「ラデツキー行進曲」も運動会でよく使われます。ヨハン・シュトラウス1世の作曲と答えられたのは50人中1人のみですが、無理もありません。なにしろ息子のヨハン・シュトラウス2世のほうが有名なので、つい混乱してしまいます。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートでは毎年アンコールに息子の「美しく青きドナウ」が演奏され、次に父親の「ラデツキー行進曲」が演奏されて幕を閉じます。もっぱらお正月と運動会で耳にする名曲といってもいいかもしれませんね。

飯尾洋一(音楽ジャーナリスト)

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