6月のテーマは「コロナで変わる 日本・アメリカ・中国」でした。
緊急事態宣言、全国の移動制限が解除され、世の中は活気を取り戻しつつありますが、
未だに給付金が届かない地域や、
持続化給付金だけでは経営が立ち行かない事業者もあり、
困難に直面している方々はたくさんいます。
※今月も渡辺宜嗣さんは新型コロナ対策でお休みのため、寺川アナウンサーとお伝えしました
世界に目を向けると、
感染者数が最も多いアメリカや、第二波の懸念のある中国など、
どちらも日本と結びつきの強い国々が与える影響も計り知れません。
国際的な人の往来も再開し始めていますが、
対外的な交流は、新規感染者が流入する危険性と常に隣り合わせにあり、
難しい舵取りを迫られています。
「新型コロナウイルス」がテーマとなり、
番組史上初めてのリモート討論が始まったのが4月。
あれから3か月が経ち、場所を隔てた議論も徐々にスムーズに運ぶようになってきました。
とはいえ、田原さんは顔を合わせるなり「やっぱりスタジオは良いね」としみじみ。
※パネリストの皆さんとはリモート討論を行うため、スタジオは広々
田原さんからは、常々「取材相手とは、顔をギリギリまで突き合わせて
出刃包丁を持って心中するぐらいの覚悟で向き合わないとだめだ」とおっしゃっています。
つい先日も、番組を離れた場で、ご本人と安倍政権をめぐるやり取りをしていた時、
「今時の記者はけしからん。なぜ、取材相手が音を上げるぐらいしつこく会いに行かないのか」
と、お叱りを受けました。
番組内でも、とある論説委員の方が、
「自分にとってテレワークは一切関係ない。気にせず現場に足を運んで取材している」
と発言しています。
取材相手に肉薄する重要性は、記者活動を通じて痛いほど理解していますし、
記者が記者である存在意義は、ここにあると思っています。
ただ、このご時世、物理的な距離を縮めたところで、「感染」という新たなリスクが発生します。
他の接触手段はないか、密にならない環境はあるか、
文字どおり距離を詰めることが、以前にも増して難しくなっています。
田原さんには、
「命をかけて取材されている田原さんが、万が一感染した場合、相手にもリスクを背負わせてしまいます。
命を落とすと、元も子もありません」と思わず反論してしまったところ、
「確かに、安倍さんがコロナにかかったら大変だ」と。
誰に対しても、当然同じことが言えます。
時代に即して取材環境が変わる現実を、どう受け入れた上でベストを尽くすのか。
職場環境に限らず、新しい生活生活様式にどう順応するのか。
様々な息苦しさを向き合いつつ、未だに自分の中の解を模索中です。