2月のテーマは、「激論!福島原発事故から10年 どうする日本のエネルギー」でした。
朝生は、番組開始以来「原発」をテーマに議論を重ね、
東日本大震災後も、毎年この時期に、福島の現状やエネルギー問題を論じてきました。
今月は、当時の総理大臣と原発事故担当大臣、
福島県からは、川内村村長と大熊町議会議員のお二人に、リモート出演して頂きました。
※渡辺宜嗣さんは311取材の為、不在で斎藤康貴アナウンサーと進行を務めました
震災と原発事故から10年経った今も、
福島県では3万6千人以上の方々が避難生活を余儀なくされています。
原発の廃炉作業、処理水の問題、復興はどこまで進んでいるのか。
依然、課題は山積しているものの、
コロナ禍において、人々の関心は年々薄らいではないでしょうか。
国としての危機管理の重要性は、原発事故対応も、現下のコロナ対応も同様です。
現状のみならず、その先を見据えていかねばならない。
政府は、次期エネルギー計画を年内に見直す方針ですが、
2050年の脱炭素社会実現を目指す以上、原子力の位置づけを明確にする必要があります。
今年の冬は、電力需給の逼迫にも見舞われました。
電力の安定供給の観点から、原発新増設の議論も先送り出来ません。
エネルギー問題も、感染症対策も、
どうなるのか分からないことが多くとも、
これまでの経験を踏まえ、あらゆる英知を集めて想定する。
そのうえで、どうするのかを明確にしていくことが、今の政治には求められています。