今月のテーマは「新型コロナウイルス 緊急事態宣言解除と日本」。
ちょうど1か月前のテーマが「緊急事態宣言と日本」であり、
「解除」という二文字の重みを痛感する中でのオンエアでした。
※渡辺宜嗣さんは新型コロナウイルス対策シフトのためお休みで、寺川アナウンサーが担当しました
安倍総理は先月25日、「ほぼ収束できた」として、
緊急事態宣言を全面解除しました。
感染爆発や医療崩壊こそ防ぐことが出来ましたが、
今も医療現場では、昼夜働いている方々がたくさんいらっしゃいます。
第二波、第三波の懸念も残っていて、緊急事態宣言を再指定する可能性もあります。
今後、私たちは「新しい生活様式」を取り入れていくことになり、
働き方や、食事の摂り方など、色々な価値観が根底から覆る局面に立っています。
そもそも「新しい生活様式」を取り入れたまま、様々な経済活動は可能なのでしょうか?
安倍総理曰く「空前絶後、世界最大の200兆円規模の経済対策」が打ち出されました。
第二次補正予算の国会審議を控える中、
本当に必要なところや、必要な人々に迅速に届くかどうかが焦点となります。
緊急事態宣言の再指定にしても、今後の行動変容にしても、
政府はここのところ、「専門家の意見を受けて判断する」と繰り返し述べています。
専門家会議では、あくまで科学的知見や数値に基づいて判断するため、
社会経済に与える影響は、専門家会議の範囲外になります。
政府は、これらの科学的なデータに加えて、
世の中への影響を考慮して、最終的に「政治判断」を行います。
全員が納得する解は、まず得られません。
ただ、多くの人に対する説明は必要であり、
報道機関も、日々の取材を通じてその役割を果たさねばならないと考えます。