今月のテーマは「地方の元気が日本を救う」でした。
5年前、第二次安倍政権が「地方創生」を重要政策として掲げて以降、
毎年1兆円いじょうの関連予算が付けられています。
現役の担当大臣、国政から転じて首長になった方、首長から国会議員になった方をお招きして、
地方創生の現状と課題を議論しました。
経済的な地域格差は深刻であるものの、
全国一律の最低賃金を実現する見通しは現時点では立っていません。
「男性は仕事、女性は専業主婦」という価値観が根強く残っている地域もあると聞きます。
どちらが良いかではなく、どちらを選ぶか。
東京一極集中の是正の前提として、地域全体の意識改革が必要かもしれません。
冒頭、「あなたは”都会”と”田舎”どちらで暮らしたい?」とアンケートを行ったところ、
結果は拮抗しました。
番組内では、「そこそこ都会、そこそこ田舎が一番暮らしやすい」という意見が出る中、
それぞれのメリット、デメリットに頷くことしきり。
価値観の分断、地域の分断。
様々な分野での二極化が進んでいます。
そんな中で出た「そこそこ都会、そこそこ田舎」の発言は、
困難な実現性を差し引いても、
「そうなんだよねえ」とスタジオに和やかな空気をもたらしました。
過度な楽観も悲観も禁物ですが、「そこそこ」がもたらす温かみやゆるやかさが、
交わす言葉の行間に漂っていた気がします。