新年あけましておめでとうございます。
「朝まで生テレビ!」は今年で33年目。
毎年、大晦日から生放送の準備を始め、ふと顔を上げた時には年が明けていた―
「満を持して」というよりは、あまりにも自然に、
もっと言えば、気付かないうちに年が明けているのがここ数年のお正月です。
未知なる2020年に思いを馳せる一方で、
日々の取材を継続している身としては、既知のあれこれも、否が応でも脳裏をよぎります。
消費増税10%の影響、オリンピック後の景気後退の懸念、自然災害への対応、
海外に目を向ければ、日米、日韓、日中、日ロ、各国との外交関係。
史上最長記録を樹立した安倍政権は、残りの任期が2年を切る中、
難しい舵取りを迫られています。
今回参加して頂いた政治家は、与野党共に若手が多く、
男性の育児休暇取得や家事分担など、
党派を超えて、対立することなく建設的な議論が行われたのが印象的でした。
別のテーマでの舌鋒鋭さから一転、沈黙を貫いていたベテランの論説委員の方が
「昔は、家庭を顧みずに仕事に打ち込むことが一般的だった。
少子化問題を懸念するなら、男女問わず働き方を見直す必要がある」と。
「議論に参加しないのですか?」と促されて、
「その資格が自分にはないものだから…」と遠慮がちに仰いました。
様々な価値観があることは確かです。
資格がないわけでも、関係ないわけでもなく、
誰もが当事者であることを、いかにして認識するか。
討論を通じて、時には怒声に交じってファクトや見識が飛び交う中、
言論の場の必要性を改めて感じた年始めでした。