今月の放送は、「激論!若手政治家大集合!」と題して
若手・中堅政治家の皆さんにお越し頂きました。
9名中7名が初出演ということもあり
スタジオの空気がどう変化するか予測がつかなかったものの、
始まってみれば、田原さんの声がかき消されるほど、終始賑やか。
不正統計問題に始まり、安全保障や外交問題に至るまで、話題は多岐にわたりました。
せっかく若手の皆さんにお越し頂いたので、どうしても伺いたかったことがあります。
エンディングで少しだけ触れたものの、この場を借りて改めて。
小泉進次郎氏が「国会改革」を進めようとしています。
具体的には、
①国会のIT化(タブレット端末の導入など)
②党首討論の定例化・夜間開催の実現
③女性議員の妊娠出産時への対応(代理投票の検討など)
これらの改革を、元号が変わる前の平成のうちに超党派で実現すべく提言をまとめました。
中でも、国会のIT化については、時代が止まっているのではないかと思うほど進んでいません。
私も日々永田町や官庁で取材していますが、基本的に配布物は全て「紙」。
明日の日程ひとつとっても、掲示板に無数のA4用紙が貼り出されるため
莫大な量を一枚一枚目視してチェックする毎日です。
最近では、スマートフォンを使う議員も増えては来ていますが、
まだまだこの文化は根強く残っています。
公文書の管理もデータ化が検討されているものの、完全な以降はしばらく先になるとか。
データ化することでコストダウンも出来ますし
スマホやタブレットを駆使する皆さんこそ先頭に立って進めて頂きたく、伺いました。
実はこの紙文化、「国会戦術」としても使われています。
野党側は、内閣不信任案などを提出する際、
何万枚もの紙を印刷するため、処理するのに約2時間がかかります。
その間、国会審議がストップするため、
審議を止める、事実上の「遅延行為」として扱われる場面もありました。
法案成立を阻止するため、国会が深夜まで及ぶことも多々あります。
「これからは、紙に頼った古い手法も含めて見直さないといけないよね」
オンエア後、ある野党議員の方がおっしゃいました。
資源保護の観点からも、コストダウンの観点からも、
そして何よりも、働き方改革を進めるためにも、是非!