今月のテーマは「激論!米中対立と日本の覚悟」でした。
先週末、日本で初めての議長国となるG20サミットが大阪で開かれました。
世界のトップリーダーたちが一堂に会し、世界の金融、貿易、環境問題などについて協議し、
結果、採択された首脳宣言に「反保護主義」の文言は盛り込まれなかったものの、
自由貿易の推進を打ち出すことで合意しました。
期間中は、大枠のテーマとはまた別に
日米、日中、日ロ、米中など、様々な国々との二国間協議が同時多発的に行われました。
苛烈化する米中貿易戦争が一時停戦となったものの、
日本にとって、中国は最大の貿易相手国。
かたやアメリカは、日本の安全保障を全面的に頼っている状況です。
折しもトランプ大統領が、日米安保の片務性に頻繁に言及するなど、
米中関係を通じて、今後は日本の通商政策や安保政策、
引いては、覚悟があぶり出されることになります。
閉幕直後、電撃的な3回目の米朝首脳会談が行われるなど、
世界情勢は目まぐるしく動いています。
G20の議長国は、2年前に決まります。
日本政府は外交成果を見据えて、参議院選挙前のこの時期に
2年前から戦略的に手を上げていたのです。
しかし、真の成果を知るためには、さらに中長期的な視座が必要かもしれません。
※今回は、渡辺宜嗣さんがG20取材のため、佐々木亮太さんと進行を務めました。