原色の風景・光り輝く島スリランカの旅 撮影日記

- 好きなものを好きなだけ盛り付ける
- スリランカカレー
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スリランカの料理は辛いものが多い印象。撮影の飯岡さんはスリランカカレーが好きということで大丈夫そうだったが、私と撮影助手の村上さんは辛いものが苦手。でも、やっぱりなるべくローカルフードが食べたい。
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撮影初日のネゴンボでのファミレスランチ。ずらりと長いガラスケースに、見慣れない料理が沢山並んでいる。カレーは相当辛いだろうと、まずは「モンゴリアンライス」を頼んだ。パラパラのお米にたくさんの具が入っていて、見た目はチャーハンのようだが、もの凄く辛かった。翌日は南部の都市ゴールでカフェランチ。スリランカでよく売っている総菜パンを食べてみようと、辛くなさそうなものを選んだ。ここでも予想は外れ、卵入りの具はしっかり青唐辛子が効いているし、ただの丸パンと思っていたものは中に激辛の餡が入っていた。一方で、パンの生地はふわふわで甘味があって、感動的においしい。
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そんな中で、救世主「コットゥ」という料理に出会った。スリランカ料理の定番メニューで、小さく刻んだモチモチしたパンのような生地と野菜や肉などを鉄板で炒めたもの。事前に頼めば辛さも調節できるので、辛いものが苦手な人へおすすめしたい料理だ。
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数日滞在して落ち着いてきた頃。そろそろカレーに挑戦しようという気持ちが湧いてきた。カレーはどんな店にも必ずといっていいほどある。肉や魚、豆など6、7種類ほどの「おかず」のようなカレーがあって、好きなだけごはんにかけて、混ぜながら食べる。結論、早くカレーを食べれば良かった。勿論辛いものもあるが、ココナッツミルクが効いて辛さが和らいでいるし、自分で好きな量を選べるのが素晴らしい。気に入ったのは「ムクヌウェンナ」という葉野菜を使ったカレー。「パパダン」という豆粉のチップスも欠かせない。何より、カレーはサッと食べられてロケ向き。村上さんも「カレーはいける」そうだ。これ以降カレーをよく食べた。そしてだんだんと、多少の辛さが美味しく感じるようにもなっていった。
- ディレクター 中村仁美

- ゴールのカフェランチ

- ローカルフード「コットゥ」