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Vol. 11
佐々木正洋アナの「アナの一分(いちぶん)」 |
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どうも、男ども一般にはいい男を軽んじるところがある。
ましてやそれがこれまでトップアイドルとして芸能界に君臨し、
トーク番組の中で『僕は本を読みませんから』などと口にされると、
どれだけ話題になった映画だろうと、
山田監督が「高倉健さんのデビュー当時を彷彿させる衝撃を覚えた」と述べていようと、
『どうせたいした演技じゃないと思うよ』などと意地悪な先入観を優先させるきらいがある。
今回も同様の気持ちで「武士の一分」を観た。
見事にその気持ちは裏切られた。
たいしたものである。
どうしてあれほど肩に力の入らない自然な演技ができるのであろうか?
思わずのめりこんで観てしまった。
意地悪なおじさんとしては不覚をとった。木村拓哉さんはやっぱりスターである。
さて、さて、今回、「アナの一分」を書けという。
恥ずかしながら、アナウンサーのくせに、”一分”というワードを知らなかった。
だから、本当はそのことに触れる権利はないのだが。
今しがた、テレビで女性アナウンサーが『カリスマ俳優、松田優作・・・』と喋っていた。
『カリスマ俳優』、座りの悪い言葉だなと感じた。 |
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「こういう言葉の使い方を何の疑問も感じずにはしたくないと思った。」
それが僕のアナウンサーとしてのせめてもの一分か…。 |
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