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Vol. 6
坪井直樹アナの「アナの一分(いちぶん)」 |
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「男の仕事」といっても今の世の中においてはいろいろあるが
当時は選択肢はさほどない。
しかも世襲によって各々の生き方は生まれる前から運命づけられている。
男は仕事を全うし家族を守ることに命をかける。
木村拓哉さん演じる三村新之丞の剣呑な仕事。
しかし妻・加世は亭主の仕事がどんなものかはよくわかっていない。
冒頭の仕事をめぐっての2人の会話が、
見るものを「クスッ」とさせる微笑ましいシーンである。
が、しかし、微笑ましく見ていられるのは最初だけである。
やがて新之丞に降りかかる一大事。そして彼は仕事を失う。
仕事をなくした男はどうなっていくのか?
妻や親戚の心はどう変化していくのか?
その後の展開は是非劇場で…。
「格差社会」「勝ち組負け組み」「フリーター」「ニート」…
今は仕事の在り方をめぐって様々な社会問題がある。
新之丞のようにすべてに対してこれほど真っ直ぐな気持ちで真剣に向かい合う姿を
現代ではなかなか見ることができない。無論時代が時代だが。
でも絶対、今も受け継がれている日本人の魂みたいなモノってあると思う。
自分の誇りとかプライドとか意地とか拘りとか。
芯が一本通っているカッコよさ…それを忘れちゃっている若者が多過ぎない?
時代劇映画として見るのではなく今の自分、今の社会と照らし合わせて見てほしい。
きっと皆さんの中の「一分」が見つかるはず…。
そして、「アナの一分」…は? |
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私のアナの一分は「初心忘るべからず」ですね。
アナウンサーという仕事を通して毎日のように新しい発見があります。
その発見の数だけ学習もしているのでしょう。
「是非の初心」「時々の初心」そして「老後の初心」
これを常に心にしまって生きていきたいです。 |
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