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9/18   Vol. 2  武内絵美アナの「アナの一分(いちぶん)」
 
  Reported by 武内絵美

島本真衣アナウンサーに続いて、「アナの一分いちぶん」二番手はわたくし、武内絵美です。
「武士の一分いちぶん
山田洋次監督と木村拓哉さんが初めてダッグを組んで挑んだ作品。
山田洋次監督にとっては、
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」に次ぐ藤沢周平3部作の最終。
木村拓哉さんにとっては10年ぶりの日本映画出演、そして時代劇映画初挑戦です。

私がこの映画の中で最も印象的だったのは、木村さんの「目」です。
盲目の新之丞を「瞳を開いたまま」演じているのですが、
実際には見えているにも関わらず、本当に見えていないかのような演技。
また目が見えなくなってしまっていることを悟られまいとする姿。
俳優:木村拓哉ではなく、盲目の三村新之丞として心酔してしまいました。
役作りなどだけで出来るものではない、木村さんの才能ですね。
また、重要なシーンで効果的に登場する「虫」や「枯葉」などの美しさ。
実は、クランクアップの現場に取材でお邪魔したのですが、
山田監督は、枯葉の地面からの吹き上げられるシーンで、その舞い方、そのタイミングにこだわり、何度も何度も納得がいくまで撮りなおしをされていました。

この作品に関して木村さんは
「リテイクは嫌なイメージも多いかも知れませんが、僕は『もう一度チャンスをもらえる』と認識している」とおっしゃっています。
リテイクをチャンスと捉える木村さんの考え方。
そんな出演者の皆さん、監督、スタッフの皆さんの気持ちで、この作品は素晴らしいものになっていったのでしょうね。
また、檀れいさん、木村さんはご自分の撮影がない日も現場に差し入れを持っていらっしゃり、撮影を見学されていたそうです。

さて、「アナの一分いちぶん。 私にとっての一分いちぶんは・・・・

                              「借りたものは返す。」

もちろん物質的なものは借りたら返さなくてはなりません。
しかし、「気持ち」も同じだと思います。
優しさ、恩が「借りたもの」とは言い切れませんが、
人の優しさに救われ、またそこから学ぶものは多くあります。
自分が困った経験をすれば、他人が困っていることに気が付く事もあります。
相手が多少なりとも代償を払って助けてくれたなら、
私も同じ、いやそれ以上の代償を払っても助けたいと思うのです。

また、時にそれが反対の気持ちを呼び起こすこともあります。
なにか悔しい思いをしたときに、それを挽回し、見返そうと力が湧く。
今は、常にそれをプラスマイナス・ゼロに持っていくことしかできませんが、
いつか、無償の愛、気持ち、常に自らプラスを生みだす余裕を持てる人間になりたい。
それが私の理想像です。
 
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