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「夕刊キャッチアップ」で、『今日は何の日』というコラム(夕刊フジ)を放送した。
10月5日は百恵さんのラストコンサートの日だった。
1980年のことだった。
僕はその日のことを覚えている。
アンコールがない、
日本武道館で、「えっ、これで終わりなの!?」と
驚きと戸惑いでざわめいていた超満員の観客席を思い出す。
当時、百恵さんは22歳。
いかにも潔いラストであった。
純白のドレスに身を包んだ百恵さんは、
白いマイクをステージ中央にそっと置き、そのまま、ステージを去っていった。
引退、復帰がいとも簡単にくり返される芸能界にあって、
8年間の芸能生活の後、彼女は二度とファンの前に現れることはなかった。
そんなことを思い出し、放送でも言葉にした。
「どうしていますか、いろいろありましたよねぇ」
自分で口にしておきながら、なんだか妙に感傷的になった。

夕刊フジ2011年10月6日付 |
引退公演期間の途中、彼女とじかに話す機会が一度だけあった。
どんな気持ちでいるかを問うた。
彼女は即答した。『充実した疲労感かなあ・・・』
僕はその答えに唖然とした。わずか22歳の女性の答えなのか。
そのあと『こんなこと言うからムズカシイ、とか言われるんですよねえ』と笑った。
伝説になる女性である。
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