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ジョージア編 撮影日記

旅の後半は車窓に黒海があらわれる
黒海沿岸の暮らし
今回の旅は首都トビリシを出発して西へ進み黒海沿岸を南下するルートでした。
黒海沿岸は気候が温暖で、とても過ごしやすい地域です。沿線では日本で見るのとそっくりのみかんが栽培されていました。栽培している人に食べさせてもらいましたが、味もまるっきり日本のみかんと同じでした。また保養地としても有名で、沿線にはいくつかのリゾート地があります。丸い玉石が敷きつめられたビーチが特徴です。訪れた10月はシーズンオフで人がまばらでしたが、夏には求めてジョージアだけでなく海外からもたくさんの観光客が訪れるそうです。
黒海沿線の終点バトゥミは、国際港湾都市として著しい発展を遂げている街で、ジョージアの中でもちょっと雰囲気の違う街でした。対岸のウクライナやブルガリアから大型の船が行き来し、外国人の姿をよく目にしました。またトルコまで20キロの位置にあるためイスラム教徒の割合が多く、町中にモスクがあり、アラビア語の看板もよく目にしました。アラブ圏でよく見かけるケバブの屋台も出ていました。
バトゥミで海岸線から列車の走りを撮影していると、魚釣りをしている人たちに出会いました。取材中にも小ぶりのアジがたくさん釣れていました。バトゥミの郊外には魚市場があり、新鮮な魚がたくさん並んでいました。ここで買った魚はすぐ隣の食堂で調理してもらい、食べることもできます。油で素揚げにするのがスタンダードな食べ方のようです。素朴な味わいで、白いご飯が恋しくなりました。
バトゥミから首都トビリシには高速鉄道が出ています。2014年に導入された最新鋭の列車で5時間の旅。スイス製の車体は日本の新幹線のような居心地の良さでした。
ディレクター 真鍋耕治
新鮮な魚が並ぶ魚市場
バトゥミ市内のモスク