ジョージア編 撮影日記

- 子供たちも手伝ってジョージアワインは出来ていく
- ジョージアのワイン
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今回の取材先ジョージアは隠れたワインの名産地でもあります。最近は日本にも輸入されていて、ワイン通の方はご存知かもしれません。ジョージアワインの歴史は古く、遺跡の発掘などから、およそ8000年前にはワイン造りが始まっていたとされています。これは世界最古であり、ワイン発祥の地とも言われています。なんでも古代エジプトのクレオパトラもジョージアワインを嗜んだとか。
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ジョージア中部の街ゴリの近郊には、紀元前6世紀頃には人が住んでいたという洞窟住居跡「ウプリスツィへ遺跡」があります。土着の宗教儀式が行われていた祭壇跡などが見られる場所なのですが、ここでは、古い「ワイン醸造所跡」を見ることもできます。もっとも深さ1メートルほどの穴が確認できるだけですので、往時を忍びながら想像力を巡らせる必要はありますが。
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ジョージアでは各家庭でのワイン造りが盛んということで、今回は沿線に暮らすイアゴさん一家のワイン造りを取材しました。訪れたのは10月半ばでしたので、ぶどうの収穫は終盤の時期。驚いたのは家族総出でワインの仕込みをしているということでした。イアゴさんには10歳前後の息子さんが3人いるのですが、ワインの仕込みをするときは学校も休んでしまうそうです。日本だったら、さながら「田植え休み」と言ったところでしょうか。イアゴさんは、ぶどうの摘み方や、搾り方などを熱心に教えていて、子どもたちも楽しそうに手伝っているのが印象的でした。こうしてワイン造りの伝統が受け継がれているんですね。
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通常、ワイン造りというとぶどうを搾って、樽で発酵・熟成させるという流れでしょうが、ジョージアでは木の樽を使いません。代わりに「クヴェヴリ」という大きな素焼きの壺を使います。この壺を土の中に埋めて、一定の温度で発酵・熟成させるという手法をとります。壺に入れる際に、種や果梗(軸の部分)なども一緒に仕込むため、出来上がったワインは少し緑の風味を残す、野趣あふれたものになるそうです。今回は白ワインをいただきましたが、口に含むとミントティーのような爽やかな味わいでした。
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イアゴさん一家のワイン造りは放送でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
- ディレクター 真鍋耕治

- ウプリスツィへ遺跡のワイン醸造所跡

- クヴェヴリ