らではのパッションが伝わってきました。三浦さんのシャープで端正なヴァイオリンに辻井さんが力強く応答する、ドラマティックなベートーヴェンだったと思います。 ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番は「皇帝」の愛称で親しま
。1972年にはソ連のアファナシエフが1位を受賞し、ベルギーで演奏旅行を行った際にそのまま政治亡命をするというドラマもありました。以前、当番組に出演してくれたヴァイオリニストのレーピンも、このコンクールの優勝者です。
魔の呪いで白鳥に姿を変えられたオデット姫と王子ジークフリートとの悲恋が描かれるわけですが、まさかの学園ドラマ仕立て。ヨソ者役の白鳥にサン=サーンスの「白鳥」がやってくるという、二大「白鳥」名曲の共演(?)が実現しました。上野
ショパンとは正反対で、ある種の過剰さが芸術に高められた存在だと思います。ショパンは「引き算の美学」から、大きなドラマや豊かな詩情を生み出します。最後に角野さんが演奏した「英雄ポロネーズ」はまさにその実践だったと思いま
ルドの花の黄色を思い浮かべた」という村治さんの演奏は、清爽かつ情感豊か。ストリングスが加わったことで、ぐっとドラマティックな音楽になっていました。 ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」より「夏」では、廣津留さんのヴァイオリ
ロノームが鳴っているだけなので、これは無機的な音響にすぎません。にもかかわらず、曲を聴くとそこになんらかのドラマを読みとらずにはいられないのが不思議なところ。名作です。近い将来、機械式メトロノームがだんだん入手困
割を果たします。ソロでもアンサンブルでも活躍してくれました。柔らかくまろやかな音色に魅了されます。 3曲目はドラマ「スパイ大作戦」より「スパイ大作戦のテーマ」。ラロ・シフリンの代表作のひとつで、「5拍子で書かれた名曲」としても
ト) コメント(0) 記事URL mixiチェック ツイート 投稿日:2023年12月16日 10:30 いよいよ今年もあとわずか。今回は「ドラマ」「アニメ」「スポーツ」「SNS」の4ジャンルで話題を呼んだ音楽を集めて一年を振り返ってみました。 ドラマ部門から選ばれたのは、連
って来るけれど、嵐が去った後に現れるのは、もとの世界ではない」と語っていました。短い小品のなかにとても大きなドラマが描かれていたと思います。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト) コメント(0) 記事URL mixiチェック ツイート 投稿日:2024年
を、ショパンが人生を振り返る曲として解釈しています。ノスタルジーを喚起する曲想ですが、その向こう側に大きなドラマがあることが演奏からも伝わってきたのではないでしょうか。 飯尾洋一(音楽ジャーナリスト) コメント(0) 記事