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ベトナム編 撮影日記

フエの街並み
ベトナム流食生活
南北に長いベトナムということもあり、今回はやや細かく乗り継ぎながら進むロケ。
いくつもの駅で降りてみたけど、町はどこも似た印象。建物は比較的新しく、道路はバイクがいっぱい。戦争による破壊と近年の経済発展の影響なのか。通り沿いには、小さな間口の店が並ぶ。個人商店が多いみたい。
フォーの看板を掲げた食事処は多く、100メートルの間に5軒くらいあったりすることも。そういうところで食べるとなると、ベトナム側スタッフの店選びは真剣だ。私たち外国人にはどれも同じような店に見えるのだが、美味しい店には何か目印があるのだろうか。時として、店は開いていても料理人が不在ということがあると、客自ら厨房に入って作ることもある。ベトナムロケには、料理の能力も備わっている人材が好ましい。もっとも、20年前のロケだったら町を離れると飲食店がないから、オール自炊だったのだそう。
飲み物の定番は、炭酸水と砂糖とライムと氷。出来合いの炭酸飲料ではなく、これらの材料を調合しながら飲むのがおつらしい。
食事が終わると必ずと言っていいほどベトナム人は、つま楊枝を使い始める。中にはMY楊枝を携帯している人もいる。最初のうちはこれ、お行儀的にどうなのかと思ったりもしたのだが、やがてベトナム料理に楊枝は欠かせないと納得した。筋張った肉と様々な葉もの野菜がものすごく歯の間に挟まって辛い。
何事も郷に入っては郷に従うべしと思い知るのであった。
ディレクター 中村博郎
食事の定番はやはり、フォー
ベトナム人スタッフは料理もお手の物