世界の車窓から

トップページ > 撮影日記

インカの記憶・アンデスの風・南米ペルーの旅 撮影日記

リマ旧市街で撮影スタート
旅のはじまり
これまで撮影で、キューバにロシア、カタールなど、様々な国を訪れてきた。しかし、ペルーは、初めて。南米大陸も、初めて。南米といえば、ブラジル、アルゼンチン。左側に細い国があって、それはチリ。調べてみると、マチュピチュが、ペルー。あと、アルパカとかリャマも。
10月中旬、東京・羽田空港を22時に出発。乗り継ぎも合わせて32時間かけて、ペルーの首都リマにあるホルヘ・チャベス国際空港へ。地球って、とっても広い。到着したのは、現地時間の16時頃。年間2,400万人以上が利用するという南米最大級の空港で、大混雑をかき分け、コーディネーターの五十川氏と落ち合う。
空港から市街地へ向かう道すがら、右側には墨を落としたような暗闇が広がる。おそらく観光地として人気のミラフローレス地区の海岸なのだろう。夕方にもかかわらずビーチ沿いでは、パーティーを楽しむ人々やサーフィンをする人の姿が見える。気づけば、前方にテールランプが無限に続いていた。聞けば、リマの街は、世界渋滞都市ランキング上位に入るとのこと。市街地は更にすごいもので、一切動かない。一切動かないというのは、大げさでもなく、本当に動かない。諦めて、最後は歩いてホテルを目指す。
はじめての現地での食事。ロモ・サルタードという、ペルーの代表料理を食べる。牛肉と野菜を炒めた料理で、とても馴染み深い醤油の味がする。中国からの移民が作った料理だといわれ、フライドポテトが添えられている。とても馴染み深い味がする。せっかくはるばる地球の反対側にやって来たのに。
翌日は、リマの街の撮影。明るい時間に見ると、とてつもない大都会だった。都市圏人口は約1,000万人とされ、大きく2つのエリアに分かれている。スペイン統治時代の建築が残る旧市街。その街並みは世界遺産にも登録されている。そして、現在の中心地、オフィスビルや高級ファッション店などが並ぶ新市街。日本を出てから49時間、ようやく撮影がスタートした。
次回、異国を求めて
ディレクター 水口拓郎
リマ新市街のラッシュアワー
ロモ・サルタード