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ニュージーランド南島 大自然と動物に出会う旅編 撮影日記

オアマルで出会ったブルーペンギン
ニュージーランドのかわいい動物たち
東京に住んでいる私は、普段スズメやハト、カラスや野良猫や散歩中の飼い犬くらしか動物と遭遇することはない。もちろん(カラスはちょっと怖いが)みんな大好きだ。通勤途中に彼らの姿を見かけると、心が和む。そんな動物が好きな私にとって、今回の旅は最高の出会いの繰り返しだった。
ダニーデンのオタゴ半島で出会った世界最大の鳥ロイヤル・アルバトロス(アホウドリ)。翼を広げると3メートルにもなる鳥で、ロイヤル・アルバトロス・センターという施設内でも、もちろんその姿は見られるけれど、相手は野生動物。自由に空を飛び回る姿は、運が良ければ施設の外からも目にすることが出来る。他にもセンター内のパネルで紹介されていた希少な鳥たちにも、海沿いを走る列車、シーサイダー号を待っている時に、線路そばの海の浅瀬で餌を探している様子を見かけた。撮影中、動物たちを身近に感じる瞬間が本当に多々あった。
なかでも思い出深いのは、ダニーデンから少し北にあるオアマルの街で出会った、ブルーペンギンだ。街中を走る蒸気機関車、オアマル蒸気鉄道のどこか懐かしい汽笛の音と心地いい揺れを味わうこと約7分。終点クオリー・サイディング駅に到着。駅のすぐそばにはペンギン注意の標識、そしてその先にはブルーペンギン・コロニーという施設がある。ここでは、陸にある巣に海から戻ってくるブルーペンギンの様子を間近に見ることが出来る。彼らが姿を現すのは日没後。やっと姿を現してくれたブルーペンギンは、本当にかわいらしかった。しかし私たちが撮影を終えられたのは23時近く。もうクタクタだった。しかも翌日は7時半から撮影開始。宿に急いだ。
施設の前に停めていた車に乗り込み、10メートルくらい進んだくらいの時・・・道端から歓声が聞こえてきた。どうやら、海から歩道にブルーペンギンが上がってきていたようだ。あたりは真っ暗で肉眼でやっとシルエットが見えたくらいだった。ペンギン注意の標識が本当に大切なんだ!と実感。野生動物と人々との距離がすごく近く、ニュージーランドは貴重な動物との出会いに溢れていた。
ディレクター 福良 美佳
ロイヤル・アルバトロス
オアマル蒸気鉄道でブルーペンギンに会いにいく