世界の街道をゆく

毎週月曜~金曜よる8時54分から放送

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2017年10月9日(月)の放送内容

カウナス。中世にはハンザ同盟都市として、20世紀、二つの世界大戦の間には首都として発展してきた都市です。
町にはその歴史を象徴するかのように、様々な時代の建築が残っています。「町は建築の博物館のようだ」と人々が言います。確かに、通りを行けば個性的な建築に目を引かれます。
そこで、カウナス大学で教鞭を執る建築家のパリス先生に町を案内してもらいます。新古典様式のコンサート・ホールを始め、伝統的な様式と20世紀前半のモダニズム様式を融合した建築が建ち並んでいます。パリス先生の話では、これらのモダニズム建築は首都だった時代に設計され、建てられたものだといいます。
赤レンガの一角に建つ緑の現代建築がありました。こちらは町の景観に融合すべく、先生が設計したものです。
1935年に開通したケーブルカーで、丘の上に登ります。先生が、「建築は歴史を呼吸して生き続けてきた。私たちはそれを大切にしながら、未来に向かわねば・・・」と語りました。

♪ J.B.Bach :Concerto for 3 Pianos in D minor / Jacques Loussier Trio, Güher & Süher Pekinel

2017 / 10