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2017年10月6日(金)の放送内容
リトアニアの街道を進み、この国第2の都市カウナスにやって来ました。
バルト海に注ぐ二つの川の合流点にあるこの町は、中世から河川交易で繁栄し、首都が置かれたこともありました。
女性が「町には人々が誇れる場所がいくつもあるの」と語ります。そのひとつが、19世紀末、画家・作曲家として東ヨーロッパで名声を得た国民的芸術家チュルリョーニスの美術館です。
「ひとりの人間は、ひとつの名札では測れない」と語ったチュルリョーニス。その幻想的な絵画はカンディンスキーに影響を与え、ストラヴィンスキーに高く評価されたといいます。
婦人が「日本人なら」と薦めてくれたのが、第二次世界大戦中、この地の領事であった杉原千畝の記念館でした。彼はその後『日本のシンドラー』と呼ばれることになった人物です。日本語が堪能な職員の説明では、杉原はナチス・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ人に日本へのビザを発給し、シベリア鉄道経由でおよそ6000人の難民が救われたといいます。
「杉原さんの行いを記念することが、このカウナスの誇りなのだ」と職員が語りました。
♪ Čiurlionis : Prelude G-Dur(Lullaby) / Rokas Zubovas


