世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2017年10月26日(木)の放送内容

夏の雲を追いかけるように、エストニアの街道を走ります。
降り注ぐ陽射しの中、海辺の保養地ハープサルに着きました。13世紀、ドイツの司教領の中心地となり、ドイツ人、スウェーデン人が移住したことから発展したのだといいます。女性が、町の起源となった、ドイツの司教が築いた城を指差します。
鐘の音とともに紳士が襟を正し、広場へと向かいます。この日は第二次大戦末期に起きたソ連との独立戦争戦没者の慰霊祭だといいます。老人たちの眼差しが「今のこの国の、穏やかな姿を見せたかった」と語ります。
水面をゆく、小さいが味のある船。「これは、かつて町に集まる紳士淑女を運んだ船だ」と、船頭さんが語ります。動力は水を薪で沸かした蒸気だそうです。「20世紀初めにスウェーデンで造られたものだ」と、船長が教えてくれます。
海辺の保養地ハープサルの午後。時が、緩やかに流れてゆきます・・・。

♪ Tchaikovsky:ハープサルの思い出 / VLADIMIR ASHKENAZY