【別館】さやま・こどもクリニック~教えて佐山先生~

Chart ①発達障害って?

ドラマの中では、凸凹でこぼこ=発達障害をもつ子どもたちが、さやま・こどもクリニックを訪れます。発達障害という言葉自体は、耳にする機会も増えたかもしれませんが、実は、知っているようで知らないことも?

私自身もASD(自閉スペクトラム症)という凸凹を持ちながら
日々、クリニックを訪れる子どもとその家族に向き合っています

ポイント ①発達障害は病気ではなく、先天性の障害

発達障害は、凸凹と呼ばれる先天的な障害で、後天的な病気ではありません。原因は、遺伝要因や環境要因が指摘されていますが、はっきりとはわかっていません。
親の育て方や躾は原因とは無関係ですが、凸凹の兆候がみられた際には、早期に専門家が介入し療育を行うことで、行動改善や発達促進によい影響をもたらし、成人後の社会適応力を高めることが分かっています。療育とは、心身の障害のある子どもに日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練などを行うことをいいます。

ポイント ②三種類に分類される

以下、三種類に分類されています。
この内、院長・佐山先生はASD、志保先生はADHDの凸凹を持っています。

1.ASD/自閉スペクトラム症

主な所見:こだわりが強い、対人関係が苦手、感覚過敏 など
特徴の違いで区別されるアスペルガー症候群、高機能自閉症、カナー型自閉症など自閉的な特徴を持つ障害をひとまとめにした総称

2.ADHD/注意欠如・多動症

主な所見:多動性(着席できない・話し続ける・騒がしい・手足もじもじ)、衝動性(順番待てない・列に割り込む・突如怒る・相手が話しているのに答える)、不注意(ミス・注意散漫・整頓が苦手・忘れ物)の3つのいずれか(あるいは複数)

3.SLD/限局性学習症

主な所見:知能には問題がないのに字の読み書きが苦手、音と文字が一致しない、暗算ができない など

次回予定

発達障害の三種の分類のひとつ、ADHD(注意欠如・多動症)について