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2007年1月25日

「団塊世代に贈る(5)ジェットストリームと深夜放送の時代」

「団塊世代に贈る(5)ジェットストリームと深夜放送の時代」

団塊の世代が青春時代を送っていた1960年代後半。ラジオで続々と深夜放送がスタートした。ベビーブーム世代の受験戦争が過熱、深夜まで受験勉強に勤しむ彼らのつかの間の楽しみが、AMラジオの深夜放送だった。「パックインミュージック」「オールナニッポン」「セイ!ヤング」。そんな中でも、一際胸に染みた番組「ジェットストリーム」。この番組は、どのようにして誕生したのか。

日本初の民間FMラジオ局「FM東海」も、いち早く深夜放送に乗り出した。“局の看板番組を作る”というプロジェクトを任されていたのが、現在FM東京の会長を務める後藤亘氏。「イメージの世界で旅のできる番組を作りたい」―――――。1964年に海外旅行が自由化され、人々は異国の地を旅することに憧れていた。当時、日本航空では、海外パック旅行の売り出しに力を入れていて、スポンサーになることを快諾。どこにもなかった深夜番組が誕生した。

番組タイトルは、ジェット飛行機の気流にちなみ「ジェットストリーム」と命名。ナレーターが機長となり、世界の旅へと誘う音楽番組だ。しかしナレーターが決まらず、半年間オーディションを繰り返した。そして、ある1本のデモテープの声に全員がひきつけられた。映画「ローマの休日」など、洋画の吹き替えで活躍していた声優の城達也氏だった。
「城の声なら、リスナーを旅の世界へと誘える」―――――。
そして1967年7月3日、FMラジオ初の深夜放送番組「ジェットストリーム」がスタートした。

フランク・プゥルセルの「ミスター・ロンリー」をバックに、城が静かに語るオープニングは人々の心を捉えた。折からのステレオブームで、流す音楽もほかの番組とは一線を画した。「夏の日の恋」「恋はみずいろ」「白い恋人たち」・・・。穏やかなナンバーは、人々の心を癒し、イージーリスニングというジャンルも注目を集めた。さらに心をときめかせたのが、海外の街の情報。大卒の初任給が平均3万円の時代に、ハワイ9日間が37万8000円と海外旅行は高嶺の花。リスナーは城のナレーションを聴き、異国を旅する気分を味わった。

万博に沸き立った1970年。FM東海は試験放送を終え、「FM東京」として開局した。それに伴い、オープニングナレーションを一新させた。

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