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2007年1月26日

注目の超高校級選手、大阪桐蔭・中田翔

これまで、いくつものドラマを生み出してきた高校野球の聖地・甲子園。去年は、「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹選手が登場し、日本中を多いに沸かせた。そんな甲子園に今年、新たなスターが登場する。大阪桐蔭2年の中田翔。彼の強さの秘密に迫る。

身長183センチ、体重95キロ。恵まれた体格の中田は、投げてはMAX151キロの豪腕投手、打ってはホームランを量産する超高校級スラッガーだ。特にバットではいくつもの記録を持つ。去年の大阪大会では4試合連続ホームランを放ち、清原、福留の持つ大阪大会記録を塗り替えた。2年生ですでに高校通算68本のホームランを放ち、高校通算記録の86本を超えるのは確実と言われている。今年の初練習では、日米球団のスカウトが中田を見に押し寄せた。巨人のスカウトマンに「清原以来、20年に一人の素材」と言わしめる中田の能力。なかでも、その怪物ぶりを象徴する一打がある。

去年11月、秋の近畿大会準決勝。フェンスを軽がると越え、レフト場外へと消えていく前代未聞の特大ホームランだった。その飛距離なんと170メートル。高校2年生が打ったとは思えない常識はずれの打球。その記録的な一打となった記念ボールは、和歌山県スポーツ殿堂室に展示されている。

中田の凄さとは何なのか。栗山英樹氏は、打つ前に大きく背筋を伸ばす仕草に注目した。
栗山氏は「ホームランバッターというのは、軸回転を大切にする。(中田は)どういう形で打てばよいのか、そのためにどんな準備をすればよいのか、もうわかっている感じがする」という。そしてスイング。最短距離でボールを捉えるのではなく、バットをできるだけ遠い位置で軌道に乗せ、スイングに勢いをつけてはじき返す。それでも振り遅れることなく、ボールを捉えることができる能力が、中田には備わっているのだ。

そんな怪物・中田にとって、転機となったひとつの試合がある。夏の甲子園2回戦。相手は早稲田実業の斎藤佑樹だった。勢いのあるストレートで押してくる斎藤の攻めに、中田は圧倒された。最後はインコースの速球で三振。斎藤の力強いボールに戸惑い、中田は冷静にボールを見極めることができなかった。中田は「焦って打席に入っても絶対に打てないと、改めて気づかせてもらった。あの試合が終わってからは、自分なりに打席に入れることが多くなった」と話す。

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