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2007年1月30日

暖冬の年こそ危ない…都市で起きるスリップ事故

暖冬の年こそ危ない…都市で起きるスリップ事故

2005年1月早朝、千葉・花見川区で不可解な事故が起きた。一台の四輪駆動車が、高架橋のフェンスを突き破り、約8m下の線路へと落下し、大破した。現場は線路の上に架かる片側2車線で、約400mの直線道路。そこに雪の形跡はなかったが、事故の原因は「凍結によるスリップ事故」だという。この日の最低気温は1.3℃で、道路が凍結するとは思えない。都会の直線道路で、なぜ四輪駆動車がスリップを起こし、転落したのだろうか。

土木工学が専門の日本大学・栗谷川裕造教授とともに事故現場の調査を行った結果、意外な事実が判明した。外気温が5.8℃なのに対し、路面温度は−3.4℃。高架橋のように、風が吹きぬけ、吹きさらしになった路面は、どんどん冷えていくのだという。しかし事故当日、雨や雪などは降っていなかった。何が路面で凍結したのか?
「放射冷却によって路面の熱が大気に奪われて水蒸気がたちどころに氷に変わってしまう。すなわち“霜”の状態になって凍結が起こる」と福井大学大学院・福原輝幸教授は指摘する。放射冷却によって乾燥した路面に霜が付く。こうした現象は、地熱の影響を受ける一般道路では起こりにくいため、高架や橋などを渡るときの“急激な路面の変化”がスリップ事故を招きやすいという。

東京都のデータによると、路面凍結や雪などによるスリップ事故が想定される場所は、高架や立体交差、急な坂道など、
23区だけでも約400ヶ所(都道)。気象の専門家は、暖冬の今年の首都圏は例年に比べ大雪が降りやすい状況にあり、さらに過去10年間のデータによると東京では2月上旬から中旬にかけてが、1年で最も雪が多いという。

都市部に降る雪は、比較的早く溶け出し、氷と水が混じった、いわゆる「シャーベット状」の路面を作る。その後、溶けた雪が夜間に固まり、道路の所々が凍結した「部分凍結路」に変わってゆく。シャーベット状の雪は、それ自体が脆く、タイヤが載った場合にタイヤと路面に挟まれた雪が崩れ、雪同士が滑って「横滑り」を起こしやすい状態になる。しかも、このような「横滑り」は部分凍結路面でも発生する。横滑りが起きたとき、どのように対処すればよいのか。雪路走行に詳しい専門家は、「とにかく速度を落とすことが重要」だという。速度が落ちてハンドルを切るから遠心力も小さくなり、横滑りを軽減できる。

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