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2007年2月12日

密着!ホスピタルクラウン〜子供たちに笑顔を

密着!ホスピタルクラウン〜子供たちに笑顔を

名古屋市にある名鉄病院小児病棟。いつもは、ほとんど笑い声のないこの場所だが、"クラウン・K"が訪れると病室は笑いに包まれる。彼は小児病棟を回り、病に苦しむ子供たちに笑顔を与える「ホスピタルクラウン」だ。本名は大棟耕介さん(37)。普段は年商3億円を稼ぎ出す道化師の派遣会社を経営し、自らも全国各地を回り、ステージに立っている。4年前の世界道化師コンテストでは、銀メダルに輝いた実力の持ち主だ。現在は名古屋市を中心に8ヶ所それぞれ月2回ずつ、ボランティアで病院訪問を行っている。

そんな大棟さんの転機は銀メダルを獲得した翌日、アメリカのクラウン仲間と初めて病院へ慰問に訪れた時だった。「ゴムアレルギーがいるから風船はダメ。調子はどう?と聞いてはダメ。見放された子供が多いから家族の話もダメ」。大棟さんはクラウンとして、初めて「壁」にぶつかった。制約の多い病院でも、子供たちを笑顔にしたい―――。大棟さんの新たな挑戦がそこから始まった。

子供たちの表情は始めから明るいわけではない。岡部優奈ちゃん(7)は、3歳のときに白血病を発病し、以来、入退院を繰り返している。遊び盛りの子供には辛い闘病生活。しかし、クラウン・Kこと大棟さんが現れると、病室は優奈ちゃんの笑い声と笑顔に包まれる。優奈ちゃんだけではない、お母さんも看護師さんも、みんな笑顔になるのだ。病室を去る時、大棟さんはこう言う。「今日は楽しかった。また遊びに来ていいかな?」

楽しみ、笑うことによって、辛い現実を一瞬でも忘れられる。そしてまた、それに立ち向かう勇気と元気をもらう―――。
「僕は病気を治そうと思ったことはない。僕らに出来ることは行き続けること、会っている時間を楽しいものにすることだけ。もしかしたら、癒されているのは自分かもしれない」と大棟さんは語った。

病気の子供たちに笑顔を届けるホスピタルクラウン。しかし、その数は全国でまだ20人ほどしかいない。

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