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2007年2月23日

入管行政の不条理〜山梨イラン人一家の場合

入管行政の不条理〜山梨イラン人一家の場合

群馬県高崎市に住むイラン人のアミネ・カリルさん一家の在留問題で16日、高校3年生の長女だけに留学ビザが出た。
しかし、残りの家族はイランに帰国しなければならない。
日本に住み続けたいと願う外国人たちに、法務大臣が特別にビザの発給を認める「在留特別許可」という制度がある。
毎年1万件以上が許可され、カリルさんたちと似た境遇でビザを発給された人も多い。
いったい、両者を分けたものは何なのか。

山梨県甲府市に住むミトラ・ケシャバーズさんは、1991年に夫のサイードさんと共にイランから来日した。
長女のアンナちゃん(9歳)と次女のビータちゃん(7歳)は、甲府生まれの甲府育ちで、日本語しか話せない。2人とも地元の小学校に通っている。ミトラさんはイランで2度の死産を体験。
観光に来た日本で産婦人科の検診を受け、その高度な医療技術を知った。その後、甲府の病院でアンナちゃんとビータちゃんを無事に出産したが、2人の子供は重い病気を抱えていた。 

一家は99年、入管に在留特別許可を求めて出頭したが、ビザが下りるどころか、夫のサイードさんは収容施設に2年間も収容された。2004年、この一家をさらなる不幸が襲う。アンナちゃんが通学途中に軽トラックにはねられ大ケガをしたのだ。一命は取り留めたものの、アンナちゃんは今もPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩み、治療を続けている。
日本に来て15年以上が経ち、地域にも溶け込み、オーバーステイ以外に法律を犯したことがないにも関わらず、いまだに在留特別許可は下りていない。入管のガイドラインでは、在留を認める"積極要素"として、「難病等により日本での治療を必要とする場合」や「日本への定着性が認められ、国籍国で生活することが困難である場合」などを挙げている。一家は、この条件に当てはまらないのだろうか。

オーバーステイで東京入管の収容所に200日以上も収容された台湾籍の湯昌達さんは、所内で不可解な出来事を体験した。日本人の女性を妻に持つイラン人の男性が、オーバーステイだけで、3〜4年たってもいまだにビザが下りていないのに対し、薬物販売で逮捕されたことがあるイラン人の男性には刑務所出所後、1ヶ月ほどでビザが下りたというのだ。
さらに湯さんは入管職員から耳を疑うようなことを言われたという。

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