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2007年5月8日

「"なぜ僕を逮捕したのか…"冤罪被害者が警察を直撃」

「"なぜ僕を逮捕したのか…"冤罪被害者が警察を直撃」

2002年4月、富山県氷見市で、2件の婦女暴行事件に関わったとして当時34歳のタクシー運転手の男性が逮捕・起訴され、懲役3年の判決を言い渡された。福井刑務所に2年1カ月服役した男性は、おととしに仮出所。ところが今年1月、別の婦女暴行事件で逮捕された容疑者がこの2件の事件への関与を供述し、男性の冤罪が発覚したのだ。誤認逮捕の真相を追及する男性に密着。そこから警察の杜撰な捜査の実態が明らかになってきた。

足が遠のいていた故郷を訪れた男性。納得のいく説明を受けたい…男性は携帯電話のメモリを頼りに、当時取り調べを担当した刑事に電話をかけた。しかし、刑事は「悪かった」と言うだけで、男性を逮捕した理由を説明せずに電話を切った。

警察は当時、犯人の似顔絵に似ていたという理由で男性を容疑者としたが、杜撰な捜査はそれだけではなかった。犯行現場に残されていた足跡は28センチ。しかし、男性の靴のサイズはそれよりも明らかに小さい24.5センチだった。さらに男性にはアリバイがあり、犯行の時間帯、自宅から電話をかけていたのだ。警察はその通話記録を見落としていたという。男性の無罪は明らかだった。なのになぜ男性は逮捕されたのか…。運命を分けたのは密室での自白だった。

取り調べ3日目のこと。刑事は男性にこう話した。
「お前の姉さんが、お前がやったに間違いないと言っている」
男性はこのとき、もう何を言っても通じないと思い、犯行を認めてしまった。警察に訴えることを諦めた男性は検察官に無罪を主張したが、これに刑事が激怒。「氷見署長殿 今後ひっくり返すようなことは一切いたしません」という誓約書を書かされたという。これで無罪を訴える機会は裁判のみとなったが、その直前、男性の兄が面会に訪れ、「父が死んだ。遺産相続を破棄しろ」と告げられた。父親の死、さらには親族からも犯人扱いされては、裁判を戦い抜く力はなかったという。

男性は説明を求めるため、"二度と行きたくなかった場所"氷見警察署に出向いた。しかし、応対はわずか10分。警察側は男性の質問に答えることはなかった。警察と検察は、当時の担当者について処分しない方針を明らかにしている。番組の取材に対し、当時の氷見警察署長は「組織的な話だから、私からはコメントできない」と語る。

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