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2007年5月18日

肺がん〜生還者の闘いと最新医療

肺がん〜生還者の闘いと最新医療

5月14日、ニュースキャスターの筑紫哲也氏が肺がんに冒されていることを告白した。長い間、第一線で活躍する筑紫さんのがん告白は、社会に大きな衝撃を与えた。ヘビースモーカーだったという筑紫さん、肺がんは人間ドックでみつかったという。
日本人の死亡者数のトップはがんで、その中でももっとも多いのが肺がんだ。1960年には5000人ほどだった肺がんによる死亡者数は、2005年には12倍の6万2000人にも膨れ上がっている。しかし、その一方でシンガーの吉田拓郎さんや俳優の柴田恭兵さんなど、肺がんから生還した人も多い。

生還する人と亡くなる人、その違いは何なのか。東海大学医学部付属病院の岩崎正之医師は「肺はもともと痛みを感じない組織なので、自覚症状はかなり進まないと出てこない」という。肺がんは、症状が出たときにはすでに手遅れというケースが多いのだ。

では、どのようにすればよいのか。国立がんセンターがん予防・検診研究センターの森山紀之センター長は「症状のないうちに検診を受けたほうがよい」という。肺の断面を写しとり、小さながん細胞を発見しやすい"CT検査"。また、痰からがん細胞を調べる"喀痰(かくたん)検査"も、CTには写らない気管支にできたがんの早期発見には有効だという。費用は1万円から3万円ほどだ。さらに、体全体を立体的に調べる"PET"とCTを組み合わせた最新式の検査は8万円から10万円かかる。保険が適用されないために、費用が高いのが現実だ。

肺がん治療も大きく変わってきた。これまで標準的な肺がん手術は、胸を切り開いて行う「開胸手術」だったが、現在は2センチほどの小さな穴からビデオスコープと器具を挿入して行う「胸腔鏡手術」が普及している。手術時間も約2時間と短く、痛みも少ない。そして復帰までの時間が短縮されるのがメリットだという。しかし、大きくなったがんの場合は対応できない。

では、がんから身を守るにはどのようにすればいいのか。2005年に直腸がんに冒され、手術の結果、見事に現場へ復帰したニュースキャスターの鳥越俊太郎氏はこう語る。「僕は声を大にして言いたい。『タバコを吸っている人、あなたはそれが原因で肺がんになるかもしれないけれど、なった後が大変なので(喫煙を)やめたほうがいい』と。

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