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2007年5月24日

交通事故の盲点〜危険な後席シートベルト"非着用"

交通事故の盲点〜危険な後席シートベルト"非着用"

ここ数年、交通事故による死者数の減少に相まって、自動車乗車中の死者も減少傾向にある。しかし車外放出による死者数は、ほぼ横ばい状態だ。車外放出事故が減らない理由は、どこにあるのだろうか。

交通事故総合分析センターの木下義彦氏は「車外放出事故では前席乗員の90%、後席乗員では99%がシートベルトを着用していなかったという結果が出ている」という。警察庁とJAFが昨年行った調査によると、運転者の93.8%がシートベルトを着用しているのに対し、後部座席の着用率はわずか7.5%だった。さらに木下氏によると、非着用時の致死率は、着用していた場合と比べて後部座席では約4割高くなるという。後部座席のシートベルト非着用が、車外放出による死亡事故が減らない理由の大きな原因のひとつなのだ。

先月、JAFでは後部座席シートベルトの必要性を検証するため、車2台による衝突実験を行った。実験では時速45キロで走るワンボックス車と、約23キロで走るセダンとの正面衝突を再現した。後部座席にはダミー3体を乗せ、それぞれ「肩と腰を押さえるシ三点式のシートベルト」「学童用のシートに座って腰の部分だけを押さえる二点式のシートベルト」「シートベルト非着用」という状態にした。
衝突の瞬間・・・・三点式のシートベルトをしていたダミーは乗車姿勢にほとんど変化はなかったが、ベルトをしていなかったダミーはそのまま体が前へ飛び出し、ヒザがシートにあたって頭部がヘッドレストと車体へ激突してしまったのである。この間、わずか0.3秒だった。後部座席の乗員がシートベルト非着用の場合、着用時と比べて"前席乗員の死亡率が5倍になる"という報告もある。まさに、シートベルト非着用の乗員が凶器となるのだ。

では、後部座席シートベルトの装着性や安全性は十分なのか?現在、日本で生産されている車には、乗車定員分のシートベルトが必ず装備されている。しかし、両脇のシートベルトが上半身を押さえる三点式なのに対し、座席中央のベルトは、腰の部分を押さえるだけの二点式のものがほとんどなのだ。では、なぜ中央座席のベルトは二点式が多いのか。モータージャーナリストの岡崎五朗氏は「三点式にすると、車のコストが上がり重量が重くなる。

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