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2007年6月13日

コムスン問題に揺れる…密着 訪問介護の現実

コムスン問題に揺れる…密着 訪問介護の現実

「コムスン問題」で、いま訪問介護の現場は揺れている。

葛飾区亀有にある「あん介護サービスセンター」では、約40人のスタッフで近隣の約70人のお年寄りの訪問介護を行っている。スタッフの一人、本間滋子さんはヘルパー歴3年。介護されていた知り合いのおばあちゃんが喜ぶ姿を見て、この仕事を始めた。
朝9時と昼の12時、そして夕方に訪問看護の予約が殺到する。しかし、ヘルパーの通勤は介護時間に含まれない。

本間さんが担当している増田輝夫さん(77)は、「要介護4」の認定を受けている。3年前に脳梗塞で倒れ、下半身と口が不自由になった。現在の介護保険では、使える金額が7段階に分かれていて、増田さんは「要介護4」なので、月に約30万円分のサービスを1割負担で受けられる。家族が仕事で不在のため、増田さんはさらに10万円を自己負担して、40万円分の介護サービスを受けている。増田さんはデイサービスなどを受けているので、訪問介護は朝夕合わせて2時間が限度。1時間以内におしめの交換や体の清拭、着替え、食事の準備から給仕、後片付けまでしなければならない。本間さんは「私たちは延長するのはかまわないが、利用者の出費の問題もあるので時間以内で行うようにしている」という。

増田さんの息子は、本間さんの介護に満足しているという。しかし、過去にほかの会社から来たヘルパーに不正請求をされたため、タイムカードを導入した。息子の光治さんは「随時1時間半介護するところを、15分遅れてきて、15分早く帰った。1時間しか介護しないで、書類には"1時間半"と書くヘルパーもいた」と話す。増田家のルールに従い、本間さんもタイムカードを押している。現在の制度は、介護の質ではなく時間で料金が決められている。本間さんは「ヘルパーはみんな一生懸命、利用者のためにやっていると思う。ただ、一部で手抜きの介護をしているところがあると、介護自体がそういう感じで手抜きと思われるのが残念」という。

ヘルパーの仕事は、現場での作業時間によって支払われる。本間さんの場合、1日2時間で月に20日働いて手取りは7万円ほど。さらに、去年4月の介護保険制度の改正で在宅介護を中心に介護報酬の単価が切り下げられ、ほとんどの訪問介護サービス業者の利益は2割下がったという。

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