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2007年7月6日

中高年を狙う"求人詐欺"の実態

中高年を狙う"求人詐欺"の実態

今年3月から6月にかけて、ある会社の求人広告が全国紙に掲載された。しかし、求人広告の会社は登記もされていない全く実態のない会社で、グループ企業だという会社に入社させられ、金を騙し取られたという訴えが相次いでいる。疑惑の会社、S社を直撃した。

S社は東京・池袋のサンシャインシティの居住用マンションにあった。会社案内によると、業務は産業廃棄物の処理から介護設備の販売、さらにアパレル事業など多岐に渡っている。取引先には、官公庁など信用度の高いところが並ぶ。

早期退職し、新たな職場を探していたAさん(50代)の目に留まったのは、新聞の求人広告だった。中堅幹部募集をうたい、募集年齢も40歳以上。広告にあった『X社』に応募したはずだったが、実際に入社したのはS社だった。Aさんは「入社するにあたり、"互助会制度"があると言われた。任意とは言っているけど、半ば強制力をもったような言い方で入らされる」と語る。役員になる条件として、1口70万円の互助会費を数口払ったAさん。しかし、S社登記簿の役員欄に彼の名前は無い。さらにS社は、入社したAさんの金をむしり取り始めた。「資金がショートし、金融会社にお金を返さなければならないということで、私も役員の立場として数百万円を用立てた」とAさんは言う。Aさんは不信感を募らせ、入社後、数ヶ月でS社を辞めたが、返還されるはずの互助会費も含めて一切現金は戻ってない。

先月下旬、全国紙の求人欄にS社が関連会社の『Y社』の名前で求人広告を掲載した。広告に記載された住所は銀座で、訪ねてみると確かにY社はあった。実態を探るため、番組スタッフが履歴書を送ると、すぐに面接の連絡が入った。しかし会場は会社ではなく、なぜか中央区の区民館で、面接会場には応募したと思われる中高年が次々とやってきた。いよいよ面接が始まると、面接官はスタッフに「できれば一兵卒ではなくて幹部。年俸は300〜480万円ほど」と告げた。そして「本部が池袋にあるので、そちらで働くかもしれない。(池袋の会社・S社は)オーナー会社だ」と語った。そして面接後、すぐに2次面接の連絡が入った。

我々は、S社のオーナーを取材するため、翌日、2次面接会場で待ち受けた。警戒しているのか、我々の車の周りに社員と思われる男が近づいてきた。

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