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2007年8月15日

"眠れる細胞"と"過激思想教育"

"眠れる細胞"と"過激思想教育"

太平洋戦争終結から62年。戦争は今なお世界各地で続いている。なぜ過激思想は広がり続けるのか。テロが相次ぐイギリス、タリバン復活の温床と指摘されるパキスタンを取材した。

イギリスで起きたテロ事件の容疑者の多くは、パキスタンなどからのイスラム系移民だった。市民として普通の生活を送りながら、テロの実行指令を待つ者たち。彼らは"スリーパー・セル(眠れる細胞)"と呼ばれている。取材班はロンドンにあるイスラム過激派のモスクを直撃。はにかんだ表情とは裏腹に、彼らの言葉は過激だった。
バングラデシュ系英国人:「イラクやアフガニスタンでイスラム教徒が殺されている。報復は当然だ」
パキスタン系英国人:「イスラム教を信じない者は信用しない。"アラーの他に神なし"それが人生唯一の道だ」

彼らが思いをはせる"対テロ戦争"の最前線、パキスタン。今年7月、通称「赤いモスク」にイスラム神学生が立てこもった事件は、死者100人以上を出す惨劇となった。9.11から続く出口の見えない"対テロ戦争"の現実を物語っている。

そんななか取材班は、立てこもり事件で犠牲となったある生徒の家を訪れた。ナワズさん一家は、「赤いモスク」の神学校で学んでいた三男のラブ君(17)を亡くした。弟のカッサム君(12)は事件後、人が変わったように塞ぎこんでしまったという。ラブ君の父・シェルバズさん(50)は「子供たちがどれだけ殺されたか。政府を許さない」「いつになっても終わりはない。これは始まりの始まりだ。どこを見ても殺し合いが続いている」と語る。

広がり続ける過激思想。パキスタンで取材班が目の当たりにしたのは、過激思想を吹き込む教育現場の驚くべき実態だった。イスラマバード近郊のイスラム神学校「マドラサ」は、食事付きの寮生活でも学費は無料。8歳から18歳までの約500人が学んでいる。こうした学校はパキスタン全土に約1万2000校あり、事実上、地方の貧困層を受け入れる救済施設となっている。だが、別の側面もある。「テロの温床」という指摘だ。マドラサで過激思想を学んだ神学生がアフガニスタンに渡り、タリバン形成の原動力となった歴史的事実がある。
アブドル・マジッド校長:「イスラム教徒がアメリカから自由になれないなら、抵抗を続けるだろう。

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