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2007年8月17日

海水温上昇でサンゴに打撃!石垣島が"瓦礫の海"に?

海水温上昇でサンゴに打撃!石垣島が"瓦礫の海"に?

世界的にも貴重なサンゴ礁で知られる沖縄県・石垣島。その海に今、異変が起きている。きらめく石垣島の海に、どこまでも続く白いサンゴ―――。一見、神秘的な美しさに思えるが、「白化」と呼ばれる異常現象で、サンゴの"瀕死"の姿なのだ。

今年の春、石垣島の海には、いつもと変わらぬ生き生きとしたサンゴ礁が広がっていた。
ところが8月半ば、同じサンゴは全体が真っ白く変わっていたのだ。地元ダイバーによると、7月の後半くらいから徐々に色が抜け始めたという。石垣島の浅い海域では、ほぼ全域で白化が確認されている。そして、日を追うごとに白くなるサンゴは増えている。白化が始まったのは6月下旬で、今まで宮古島や西表島などほかの島でも確認されている。

サンゴの体内には「褐虫藻」と呼ばれる植物プランクトンが棲んでいる。サンゴはその褐虫藻から栄養をもらいながら生きている。しかし、その褐虫藻が抜け出すと白い骨格が透けてみえるようになる。それが「白化現象」だ。その状態が長く続けば、サンゴは死に至る。

褐虫藻の放出をもたらす最大の原因は、海水温の上昇だ。海水温が30度を超えると、白化が起きやすくなることがこれまでの研究で分かっている。今年、石垣島の海水温が30度を上回った時間は、例年の4倍以上にもなっている。
なぜ、石垣島周辺で異常に海水温が上昇したのか…。世界自然保護基金ジャパン・サンゴ礁保護研究センターの前川聡さんは「台風の少なさ、雨の少なさが蓄積されて、異常な高水温になったと考えられる」という。台風は、海の水をかき混ぜて海水温を下げる作用を持つ。しかし今年は、7月までに石垣島周辺に接近した台風はひとつもなく、梅雨時の降水量も少なかった。

完全に白化し、死んでしまったサンゴには海藻が付着し、やがて崩れ去るのを待つばかりとなる。そうなれば、サンゴを住み家に餌場にしていた生き物たちは生きていくことができない。生態系は破壊され、サンゴ礁は、瓦礫の海へと変わるのだ―――。

温暖化がもたらしたサンゴの異変。もうひとつの例を四国の海で見つけた。高知県・大月町の海には、これまで沖縄方面でしか見られなかった亜熱帯特有のサンゴが生育している。黒潮生物研究所の岩瀬文人所長は「特に冬場の最低水温が、20年間で2度近く上がっている。

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