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2007年9月18日

光市母子殺害〜「天国からのラブレター」

光市母子殺害〜「天国からのラブレター」

9月18日から光市母子殺害事件の3回目の集中審理が行われている。差し戻し審の審理が大詰め迎える中、東京・渋谷で一本の映画が上映されている。

映画「天国からのラブレター」。
本村洋さんの原作をもとに作られたこの映画は、周囲の反対を押し切って学生結婚をした洋さんと弥生さん、そして授かった新たな命の軌跡を描いている。上映初日には本村さんも山口から駆けつけた。「この映画で訴えたいのは、加害者を断罪することではない。本当につたない私と妻、家族の生活を綴っただけのもの」と語る本村さん。その言葉の通り、この映画には幸せに過ごす本村さん一家の様子が描かれている。本村さんは仕事の帰りが遅く、すれ違いの生活を埋めるため、弥生さんと手紙のやり取りをしていた。本村さんは、そのやりとりを1冊の本にまとめたのだ。
本村さんは「妻のしぐさとか表情とか、しゃべり方が似ています。私だけではなく、妻の母も驚いていた。娘が生き返ったようだと…」と語る。

原作を出版した直後から映画化の話はあったが、本村さんは許可を出さなかった。そんな本村さんの態度を変えたのが、映画製作者からの言葉だった。
「君は被害者だという代名詞で描かれてしまう。しかし、"本村洋"という人間であって、普通に笑って趣味もあって楽しいこともあって生きているはずだ。あなた達家族が笑顔で幸せの中で暮らしていた様を社会に知らせたいし、残してあげたい」

本村さんは今の心境をこう話した。「人は忘れていくということがわかった。でも忘れてはいけないことがある。それを何とかして残す手段があるのでは…ともがいているのも実態。それが本の出版であり、映画だったりするのかもしれない」
裁判中の異例の上映となったこの映画。上映期間は3週間の予定だが、反響によっては延長も検討されている。

本村さんはこう語る。「裁判を抜きにして、私の家族がはかなくも懸命に生きた、こういう人たちが存在したのだということが、どこか心の片隅に覚えてもらえるのであれば、これは幸せなことだと思う」


「天国からのラブレター」
企画:奥山和由  脚本・監督:山口円  製作:CCRE株式会社
渋谷アップリンクXにて上映中

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