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2007年9月27日

鳴り響く非常ベル〜日本最大!夜の刑務所に初密着

鳴り響く非常ベル〜日本最大!夜の刑務所に初密着

東京・府中市の閑静な住宅街にある「府中刑務所」。約東京ドーム5個分の広大な敷地を持ち、何度も罪を犯した累犯者と外国人受刑者3106人が収容されていて、収容率は109.3%となっている(8月末現在)
日本で最も多い受刑者たちを相手に、過酷な勤務を強いられる刑務官。真夜中の巨大刑務所に初めてカメラが入り、その実態に密着した。

午後5時、夜勤班の刑務官が集合する。早朝から夕方までの日勤担当者の仕事が終わると、それから夜勤班の仕事が始まる。翌日の朝まで、約3100人の受刑者たちを40人余りで管理しなくてはいけない。
刑務官になって5年目の中野慎吾さん(23)は、本部につめて雑務を処理する係りだが、穴の開いたシーツの交換など、仕事がひっきりなしに舞い込んでくる。

そして午後9時、この夜最初の非常ベルが鳴った―――。
東の部屋で受刑者が大声を出しているということで、刑務官たちは走って現場に駆けつけた。その後、この受刑者は防音設備のある単独部屋に移された。
その5分後に2回目の非常ベル―――。
今度は反対側の西の部屋でトラブルがあったという。受刑者は大声だを出し続けて暴れたことから、保護室に隔離された。
非常ベルが鳴ると、受刑者への対応をビデオカメラで撮影し、報告書を作るのも中野さんの仕事だ。交代でとる4時間の仮眠時間が減っていく。

刑務官が異常を知らせるために押す非常ベルの回数は、収容率が100%を超えた2001年から急激に増加し、今では1日に平均で3.5回にもなる。府中刑務所の平岡聡・次席矯正処遇官は「過剰収容なので、(他刑務所で)1年に1度起こるようなトラブルが、大げさに言うと府中では毎日のように起こってしまう」と言う。

ここ数年、多発するトラブルの原因は、受刑者と収容環境にあった。以前は運転手をしていたというある累犯者(72歳)は、これが10回目の服役だという。今回は覚せい剤取締法違反(刑期1年8カ月)での服役だ。「塀の中には25〜6年入っている。3回来ているせいか、府中に来ると何か安心感がある。年齢も年齢なので、今から反省しても追いつかない」とこの累犯者は語る。

その一方で、府中刑務所では珍しい初犯の受刑者(36歳)が、初めて味わう刑務所でのストレスを語った。

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