

2007年11月7日
全米各地で"干ばつ"と"大雨"という両極端の現象が起きている。温暖化の影響で二極化する気候・・・。アメリカで今、何が起きているのか。
一週間にわたり燃え続けたカリフォルニアの山火事。火は、ほぼ東京都の面積に匹敵する2095平方キロに広がり、家屋2300棟を焼き尽くした。死者は12人、被害総額は10億ドル(約1140億円)を超えた。
南カリフォルニア大学のトラヴィス・ロングコア准教授とともに山火事の現場へと向かった。ロングコア准教授は「去年、この地方では降雨量が史上最低を記録した。土地はとても乾いている。地球温暖化の進行で、このようなことが起こると予測していた。今後、南カリフォルニアはさらに山火事の危険性が高まるだろう」と警鐘を鳴らす。
乾いた土地は全米に広がっていて、ジョージア州でも100年に一度といわれる干ばつに見舞われている。面積およそ50平方キロメートルのアラトゥーナ湖は、アトランタ周辺の400万人の水がめだ。普段は深さが最大で43メートルもある湖だが、現在は底が露出して来ている。東京ドーム200個分の水が消えたことになり、このまま雨が降らなければ3カ月ですべて涸れるという。
今年に入り、アメリカ南東部では降水量が減っている。平年に比べて60%程度しか降っていない地域も多く、深刻な水不足となっている。ジョージア州にある湖からは、隣のアラバマ州やフロリダ州にも水を供給しているため今回の水不足は深刻な問題で、3つの州で"水の争奪戦"が起きている。
干ばつの影響で、トウモロコシや大豆などの穀物も被害を受けた。ジョージア大学農環境科学のデヴィット・ストックスベリー教授は「この干ばつで今年、ジョージア州は10億ドル(約1140億円)の農業収入を失った」という。
アメリカにトウモロコシや大豆などの輸入の大半を依存している日本も他人事ではない。トウモロコシは、温暖化対策として登場したバイオエタノールの原料として価格が高騰。皮肉にも、その温暖化の影響で被害を受け、さらにその価格を上昇させる結果となったのである。ストックスベリー教授は「この冬に適度な雨が降らないと、来年の春と夏には恐ろしいことになる」と語る。
その一方で、干ばつとは別の異常気象も起きている。