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2007年11月16日

団塊の世代に贈る(9)〜懐かしの海外ドラマ

団塊の世代に贈る(9)〜懐かしの海外ドラマ

テレビ草創期、番組不足を補うために輸入された"海外ドラマ"。テレビ放送開始から10年間で放送された海外ドラマの数は、実に400本以上で、その多くが驚異的な視聴率をたたき出し、一大ブームを巻き起こした。そんな人気を支えたのが、当時生まれた『吹き替え』だ。外国人が日本語を話すという当時斬新な手法は、出演者を身近な存在にし、ブームの火付け役となった。テレビ黎明期を支えた海外ドラマの知られざる秘話に迫る。

日本にまだテレビ局が3つ(NHK・日本テレビ・KRT=現TBS)しかなかった1956年、日本初の海外ドラマである「カウボーイGメン」がスタートした。しかし当時のテレビ画面は小さく、字幕を出しても見えにくかった。
――小さな画面でも海外ドラマを楽しめるものにしたい――
そんな思いから生まれたのが、吹き替えだった。そして、日本初の吹き替えを行ったのは、ナレーターとしておなじみの滝口順平。なんと滝口は、登場するすべての配役を当初ひとりで演じていたという。滝口は「10人も10数人も一緒にやるのは面白くないので、『女の人を一人入れてください』と。だんだん増えて、それぞれ一役か二役するようになった」と話す。こうして、ドタバタのなか誕生した吹き替え技術は、やがて海外ドラマの主流となっていく。

日本中が皇太子ご成婚に沸いた1959年、フジテレビとテレビ朝日が開局。それに伴い、テレビの普及率は一気に上昇した。この頃から海外ドラマは全盛期を迎え、名作が続々と誕生していった。
ノルマンディ上陸からベルリン陥落までを軸に、戦場で生き抜く男たちの姿をリアルに描いた「コンバット!」。田中信夫が演じたサンダース軍曹の無線機でのやりとりは、子どもたちが真似るほど話題を呼んだ。
スパイドラマの先駆け「0011 ナポレオン・ソロ」。頭脳明晰、クールなスパイでありながら、コミカルな一面を持つイリヤ・クリヤキンの吹き替えを行ったのは野沢那智。彼は、この役で声優として名を知らしめた。
クリント・イーストウッドの出世作、「ローハイド」。彼の声を吹き替えていたのが、後に「ルパン三世」で一世を風靡した俳優の山田康雄。あえて声を抑える役作りが見事にはまり、その後40年間、イーストウッドの吹き替えは山田が担うことになる。

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