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2007年12月24日

大統領選を動かす「温暖化」〜急浮上"環境ブーム"の理由

大統領選を動かす「温暖化」〜急浮上"環境ブーム"の理由

世界最大の温室効果ガス排出国であるアメリカ。温暖化の存在を否定する者も少なくないこの国で今"空気"が変わりつつある。
アメリカで何が起きているのか?環境ブームの裏側を追った。

アメリカ北西部にあるアイダホ州の州都・ボイジー。日曜日になると、教会は1500人もの人々で埋め尽くされる。彼らは、キリスト教の中でも保守的といわれる福音派の信者だ。アメリカ人の4人に1人は福音派とされ、共和党最大の支持基盤である。中絶反対などの倫理観を重んじ、前回の選挙では8割近くがブッシュ大統領に投票した。
教会のトライ・ロビンソン牧師(59)は、かつては温暖化問題を口にすることはなかったという。しかし2年前、大きな転機を迎えた。「温暖化は起きていて、地球にとって問題なのは間違いない。北極や南極の氷は解けている。温暖化の影響を最も受けるのは、貧しい人々だ」とロビンソン牧師は語る。
聖書を厳格に解釈し、人間がサルから進化したことを否定する者もいる福音派。
『地球を守れ』―――。それも聖書の重要なメッセージだと唱え始めている。「キリスト教徒とは"神の民"、神の創造物を守るのが使命なのだ。環境問題は政治的とは別。だから、共和党も民主党も関係ない」とロビンソン牧師はいう。

環境保護に目覚める福音派。彼らは、かつて温暖化問題を過激な環境派の政治スローガンだとみていた。清掃活動に参加している女性は「以前は温暖化なんて誰かのでっちあげだと思っていた。でも教会にきて温暖化が本当だとわかり、何かしなければならないと思った」と語る。

ノーベル平和賞を受賞したゴア前副大統領の映画「不都合な真実」。実はアメリカにはもうひとつ、キリスト教徒版の「不都合な真実」がある。
「Great Warming(=大温暖化)」と題されたこの映画は、俳優のキアヌ・リーブスらがナレーターをつとめ、劇場だけでなく全米の教会1万カ所以上で上映された。そしてゴア氏ではなく、1人の福音派指導者が映画の中で語りかける。
「環境を傷つけることは神に反する行為だ」
こう語るリチャード・サイジック氏は、4万5000の教会と3000万人の支持者を擁する全米福音派協会の政治部門の責任者だ。サイジック氏は、5年前に温暖化の問題に目覚めたという。

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