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2008年1月22日

狙われる高齢者たち〜90歳資産家"殺害"の非道

狙われる高齢者たち〜90歳資産家"殺害"の非道

今月3日、千葉県市原市の住宅で、アパート経営者・刈米祐夫さん(90)が殺害されているのが見つかった。さらに17日にも、同じ町内で不動産会社経営の永野武さん(78)が、何者かに刃物で刺し殺された。いずれも犯人は逃走中だ。2週間の間に、直線距離にしてわずか700メートルの場所で相次いだ高齢者の殺害事件―――。錯綜する犯人像を緊急取材した。

正月早々、90歳の資産家を襲った悲劇。刈米さんは、鼻や頬の骨が骨折するほど激しい暴行を受けていた。死因は、顔面骨折による失血死、または血液吸引による失血死だった。葬儀の参列者も、棺の中の刈米さんの姿を見て息を呑んだという。室内は激しく物色された跡があり、居間の金庫も動かされていた。警察は、強盗殺人事件として捜査している。

刈米さんは大正6年(1917年)生まれ。町内会の役員も務め、温厚な人柄で知られていた。3年前に妻を亡くしてからは一人暮らしで、同じ敷地の離れに住む長男夫婦が、身の回りの世話をしていた。また、刈米さんは数年前から足が不自由だったという。刈米さんの親戚である順さん(61)は「(長男夫婦が)朝、窓を開けに行く。ご飯を食べさせに行く…など1日のサイクルは決まっていた。今回の犯人は、その辺も認識していたのではないか」と語る。
刈米さんは2日から3日未明にかけて襲われたとみられる。

今回の現場を防犯対策の専門家である日本防犯学校学長の梅本正行氏に見てもらった。「(現場は)どん詰まりではないので、ここを頻繁に通っている可能性がある。さらにこの辺に土地勘がある人間。何回か下見をしているかもしれない。たまたま来てやった、ということはないと思う」と梅本氏は分析する。

そして、我々が現場周辺で取材中、別の事件が起こった。
17日の夕方、不動産会社経営の永野武さん(78)が殺害されているのが見つかったのだ。室内に物色された跡はなかったが、永野さんは頭部など十数か所も刺されていた。深さ17センチの刺し傷が致命傷となった。

永野さんは、日中に刃物で襲われた。これに対し、刈米さんは深夜、顔面を何度も殴られて殺害されている。硬い凶器などを使った形跡はない。手口の異なる殺人事件が、直線距離わずか700メートルあまりの間で起こったことになる。

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