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2008年2月7日

密着!株に群がる上海市民

密着!株に群がる上海市民

中国の急成長とともに、上海の株ブームが熱く盛り上がっている。中国の株式は、『国内向け』(人民元建て)と『海外投資家向け』(米ドル建て)に分けられている。市場規模は、国内向けが海外向けに比べて100倍以上あり、海外の影響は受けにくいと見られていた。しかし、アメリカのサブプライムローン問題が引き金となった先月の世界同時株安では、予想に反して一気に値を下げ、「株高が国の政策だ」と信じていた庶民投資家たちに大きなショックを与えた。
株式市場に一喜一憂する中国の人々を追った。

「(株価の)下落で全部なくなった」と嘆くのは陸富林さん(74)。12年前、初めて買った電子関係の株がどんどん値上がりし、以来、株の世界にのめり込んだ。長年勤めた工場の退職金と年金をすべて株につぎ込んでいるという。現在の陸さんの収入は月1200元(1万8000円)の年金だけ。それに奥さんの年金を合わせても3万3000円ほどだ。陸さんはそれを全部株につぎ込んでいる。

10数年ぶりに上海に雪が積もった1月28日(月)。陸さんの1日は、株新聞を買うことから始まる。いつもの店で朝ごはんの揚げパンと豆乳を買い、証券取引所へ向かった。降りしきる雪が株に影響することを、この時の陸さんは知る由もなかった―――。
陸さんが毎日通う西部証券取引所には、この日も続々と人が集まってきていた。通常、株取引はパソコンのオンラインで行われるが、ここに集まる人は取引所の端末で直接売り買いをする。上海市内には、このような証券取引所が457カ所あるという。個人投資家の7割が、月収5000元(7万5000円)以下の中・低所得層だ。

午前9時半に取引が始まった。
そして開始から30分・・・株価が264ポイントも急落―――。陸さんの持っている航空株・電力株は軒並みダウンした。端末の画面でそれを確認するだけで、売り買いには手が出せない。陸さんの表情には絶望感が漂う。
暴落の原因は、中国を襲った記録的大寒波だった。大雪で空港や道路が閉鎖され、送電線にも障害が起こったことが株に影響したのだ。
さらにこの後、陸さんは窮地に立たされることになる―――。

上海で“株の神様”と呼ばれる人物がいる。彼の名は楊百万(58)。かつて、株売買で一瞬にして百万元を稼いだことから“百万先生”と呼ばれている。

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