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2008年3月13日

何が起こる?"中国マネー"に揺れる台湾総統選

何が起こる?"中国マネー"に揺れる台湾総統選

今月22日に行われる台湾の総統選。今回の選挙の最大の争点は、中国に対する"経済政策"だ。台湾では今、両替ができない中国の人民元が乱れ飛んでいる。現在、中国大陸からの観光客は1日200人程度で、第3国を経由する団体旅行などに限られている。

「中国からの観光客を解禁すれば、さらなる発展のチャンスがある」と語るのは、中国との経済関係の強化を訴える国民党の馬英九候補(57)だ。アメリカのハーバード大学留学の経験を活かし、流暢な英語を操るスポーツマン。甘いマスクで女性や若者の人気が高く、テレビのバラエティー番組にも引っ張りだこだ。馬英九候補は、大陸からの観光客を今の10倍以上に増やすことを公約に掲げている。

対する与党・民主進歩党の謝長廷候補(61)は、演歌もたしなむ親日家。日本の京都大学留学時代は、今の婦人と中華料理店でアルバイトした経験を持つ。民進党は、国民党の独裁政権の下、中国からの独立、民主制の実現を目指し1986年に結成された。謝長廷候補は、党の名付け親でもある。

台湾の総統選では、いつも何かが起きた。
初の民主制選挙となった1996年は、独立をけん制する中国が台湾海峡で軍事演習を続けて台湾を威圧。一触即発の状態となり、日本の安全保障にも脅威となった。
2000年には、朱鎔基首相が武力衝突の可能性を示唆。しかし、独立を訴える民進党が初めて政権の座につき、大混乱に陥った。
また前回の2004年では、再選を狙う民主進歩党の陳水扁氏が、投票前日に銃撃されるという事件も起きた。劣勢だった陳水扁氏は同情票を集めたとされ、わずかな差で逆転勝利した。しかし自作自演との声が高まり、選挙の無効を訴える国民党側が総統府まで押しかける事態となった。

今回は何が起ころうとしているのか?
選挙戦を揺さぶるのは"中国マネー"だった。テレビ弁論会で「台湾と中国の間で直行便を飛ばせば、外貨投資も増える。鎖国のような政策はダメで、両岸関係を良くしないといけない」と訴えた馬英九候補。それに対し、謝長廷候補は「中国との交流は気をつけなければならない。例えば、我々がお茶を輸出したら、中国は100倍の偽物を作ってしまう」と語った。

有権者の関心は、いまや"独立"より"経済"だ。

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