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2008年3月20日

続く"受け入れ拒否"その打開策は…

続く"受け入れ拒否"その打開策は…

先月、東京・小平市で15の病院で搬送を断られた末、61歳の女性が亡くなった。病院が次々と受け入れを断るケースは、むしろ大都会とその周辺に集中している。女性の夫は「運が悪いと諦めるしかない」と嘆くが、救急隊員からはこんなことも聞いたという。「これが毎日だから。どこの病院もとってくれないのは」
なぜ病院は受け入れを拒否するのか?そして今、救急医療の現場で、何が起きているのか?

東京都の「休日・全夜間診療事業」。264の東京都指定二次救急医療機関が、年間500万円の委託料を受け、原則として午後5時の時点で3床のベッドを確保している。都内には、夕方以降に700床あまりのベッドが空いているという計算だ。

そんな病院のひとつ、東京墨田区にある白鬚橋病院には、夜間診療が始まると次々に救急車が到着する。
午後7時ごろ、救急室では癲癇(てんかん)の男性と、肺炎のお年寄りの処置が同時に行われていた。まもなく、頭をけがした男性も運び込まれるという。
そこに搬送依頼の電話が入った。しかし、すでに3件を抱えている状態では、新たな搬送を受け入れても緊急を要する患者を待たせてしまう。やむを得ず、他の病院を当たってもらうことにした。
断続的に搬送が続き、この日空けていた3床のベッドは日をまたぐ前に埋まってしまった。その後も救急室は修羅場を化し、搬送依頼22件のうち、受け入れたのは13件だった。白鬚橋病院の石原哲院長は「診てあげたいのに、どうにも手がすかない。『そっちを診たらこっちも危ない』という部分。これは非常につらい思いがある。我々も実際に電話口で頭を下げてしまう」と語る。

実際、全国で去年1年間、重症患者の搬送で10回以上受け入れを断られたケースは1074件にものぼる。(消防庁3月11日発表)

患者が病院を探してさまよう―――この現状を打開する画期的なシステムを開発している人たちがいる。岐阜大学大学院の小倉真治教授を筆頭とするグループだ。「夢は"サンダーバード"。どこかで患者が出た瞬間に、みんなが情報を共有して、空から陸から同時にいろんな手段で患者を迎えに行く」と小倉教授は語る。

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