851 | 852 | 853 | 854 | 855 | 856 | 857 | 858 | 859 | 860 |

2008年4月17日

自衛隊もクラスター爆弾を…「最も残酷な兵器」を持つ理由

自衛隊もクラスター爆弾を…「最も残酷な兵器」を持つ理由

"親爆弾"の中から数百もの"子爆弾"が飛び散り、激しい雨のように地面に叩きつける「クラスター爆弾」。ベトナム戦争以降、少なくとも4億個以上が投下された。爆撃が終わっても不発弾と化して、その脅威は長きに渡って続く―――。
『第2の地雷』と呼ばれる爆弾の禁止に向け、いま国際社会が動いている。

今月12日、クラスター爆弾の犠牲者の一人が来日した。
1999年に起きたNATO軍によるユーゴスラビア空爆。セルビア人のブラニスラブ・カペタノビッチさん(42)は停戦後の2000年、軍の技術者としてクラスター爆弾の不発弾処理にあたっていたとき被害にあった。「私の人生は一瞬で変わった。左耳は不自由になり、目にはまだ爆弾の破片が残っている。クラスター爆弾は現在、最も残酷な兵器だ」とカペタノビッチさんはいう。
ベトナム戦争以降、確認されただけで約1万3000人がクラスター爆弾によって死傷し、その95%が民間人だという。(NGO「ハンディキャップ・インターナショナル」調べ)

去年の2月、ノルウェーのオスロで始まったクラスター爆弾禁止条約締結への動き。これにアメリカ・中国・ロシアなどは加わっていない。日本は参加しているものの、「不発弾率を少なくすれば使用できる」とする"部分禁止派"で、全面禁止には積極的ではない。

それには訳があった。
日本の陸上自衛隊は毎年、ワシントン州にあるアメリカ陸軍の演習場でクラスター弾の射撃訓練を行っている。そして、ある航空自衛隊の基地にはクラスター爆弾が配備されている。202個の子爆弾を搭載し、イラク戦争などで使われたものと同じタイプだ。石破防衛大臣は「攻撃的に使うのではなく、あくまでも"抑止力"として防御的に使うということでクラスター保有の考え方は成り立っている」と主張。また田母神俊雄航空幕僚長も「クラスター爆弾という"抑止力"を持たない場合、侵略が起きるという可能性もある」している。しかし、カペタノビッチさんには疑問だという。「クラスター爆弾は攻撃用の爆弾だ。自国で使う国はない」と…。

沖縄県にある嘉手納基地では、翼の下に白い物体を装着させた米軍戦闘攻撃機の姿が、たびたび目撃されている。クラスター爆弾とみられ、弾頭付近に付けられた黄色い帯は実弾であることを示しているという。

  • 1
  • 2
851 | 852 | 853 | 854 | 855 | 856 | 857 | 858 | 859 | 860 |