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2008年4月30日

北京五輪 食の安全は確保されるのか

北京五輪 食の安全は確保されるのか

今、国内外の多くの人々が不信感を持つ"中国の食品"。北京オリンピックでも食の安全が心配されている。
オリンピック村に集う選手や関係者は約2万人。大会前の7月から終了まで計算すると、実にのべ150万食を用意しなければならない。果たして安全に提供されるのか?

オリンピックのために野菜を作る農場があると聞き、北京郊外へ向かった。東京ドーム5個分はあるという広大な農場を経営するのは、オリンピック委員会から委託された企業のひとつだ。
幅60メートル、奥行き180メートルもある巨大温室で作られる野菜は、すべてオリンピックのためのもので、現在10種類の野菜が試験栽培されている。スタッフが13カ国を回って優れた品種を選んできたといい、この農場にはこういう温室がいくつもあるという。
しかし、一番の心配は農薬だ。日本でも中国産野菜の残留農薬が問題になったが、オリンピック農場の経営者である林源さんは「バイオ農薬なので、人体に影響はない」と話す。バイオ農薬とは、化学薬品の代わりに微生物を使った農薬のこと。土も科学薬品を含む農薬を過去3年間使っていないものを運んできたという。
地下には貯水タンクがあり、そこに貯めた雨水が使われる。農場側は北京郊外は空気がきれいなため、雨水は安全だというのだが・・・。

野菜の一部はサンプルとして、北京一の検査技術を持つといわれている食品安全監視センターへ送られる。ここで、オリンピック専用農場で取れたトマトの残留農薬を調べてもらうと、確かに人体に有害な化学物質は一切検出されなかった。北京市食品安全監視センターの張衛民副主任は「私たちはオリンピックの食の安全に自信を持っている」と話す。

しかし、心配が解消されたわけではない。セキュリティー対策はどうなっているのか?
農場には約20台の監視カメラが設置されているという。しかし、広大な農場に20台というのは正直少ないという印象だ。農場の入口にはガードマンすらいない。さらに周辺には小さな柵しかなく、監視カメラの死角から出入りするのは難しいことではない。それでも、オリンピック農場の経営者である林源さんは「オリンピック向けの生産が本格的に始まれば監視を強化するので問題ない」という。

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