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2008年8月21日

五輪以外にも原因が…北京ゴルフブームで加速する水不足

五輪以外にも原因が…北京ゴルフブームで加速する水不足

水をふんだんに取り入れ「自然との調和と共生」をうたう北京オリンピック。しかし、北京は“水飢饉”ともいうべき慢性的な水不足に悩まされている。だが、水不足に拍車をかけているのはオリンピックだけではない。意外なところでも問題は起きていた―――。

今、富裕層を中心に中国のゴルファーは100万人に達したといわれている。北京では、筍が生えるかのごとく59カ所ものゴルフ場ができた。
北京で名高い画家の呉観さんと、投資会社社長の鹿政道さんは週4回ゴルフ場に通っている。仕事の指示は携帯ですませ、プレーをしながら商談をこなす。「座って商談するのは健康に良くない。肥満になる。今どき宴会なんて駄目」と呉観さんはいう。多くのゴルフ場には別荘があり、呉観さんも約10億円かけて別荘を建設中だ。

しかし問題なのは、北京周辺にあるゴルフ場が驚くほど大量に水を消費することだ。北京は日本の年間平均降水量の3分の1しかない(日本平均…1690mm/北京585mm)。乾いた土地で芝を育てるには、大量の水がいる。

高温が続いた7月――あるゴルフ場では、芝一面に斑点模様ができ、内側は枯れ始めていた。芝生の管理者は「一晩で芝が一面枯れてしまったこともある」と打ち明ける。また芝の知識が乏しいゴルフ場もあり、過剰に水をまく事態も起きている。
さらに、ゴルフ場を彩る木々にも水が必要だ。植林した木の1本1本にホースを廻らせて水をまく。1つのゴルフ場すべて合わせると、1日平均1500〜2000トンの水を使うという。水源は地下水に頼っていて、井戸水が枯れたため、新たに深く井戸を掘っているゴルフ場もある。

事態を重く見た中国当局は、ゴルフ場の新たな建設を禁止。すでにあるゴルフ場については、水を無駄遣いしないよう監視すると警告している。中国農業大学環境センターの胡林教授は「ゴルフ場周辺で地下の水位が5〜10m下がった。北京の地下水の多くは、生活に使う」という。

ますます深刻化する北京の水不足―――。その最中に注目を集める日本企業がある。水ビジネスを手がけるNTC環境保護産業有限公司の皆川浩章社長は、ゴルフ場から出る食堂やトイレから出る汚水に目をつけた。これを浄化して芝生にまくという。
それを可能にしたのが、皆川さんの会社で独自開発した薬品だ。

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