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2008年9月3日

ニッポン再生の処方箋〜漁業復活"奇跡の島"に学ぶ

ニッポン再生の処方箋〜漁業復活"奇跡の島"に学ぶ

今、日本の第一次産業は衰退の一途をたどっている。そんな中、新しい技術を武器に農業と漁業で世界に挑戦する人々がいる。その取り組みを追った。

日本最大の果物の輸出先・台湾。高級な贈り物として人気が高く、輸出量は5年前の2倍に増えている。山梨産の桃は1つ約1000円で売られていて、これは台湾産の2倍の値段だ。メロンは1つ約9000円で、こちらは台湾産の10倍。それでも「日本の果物は高品質でハズレがない」などと、台湾市民には好評だ。

桃の生産量・日本一の山梨県。収穫の夏、作業は夜明けとともに始まる。気温が上がると、もいだ桃が傷みやすくなるからだ。
桃農家の山下一公さんの農園では、反射シートを敷いて、地面に当たった光を反射させて桃の色づきを良くしている。こうして"自然の力"を最大限に生かしているのだ。そして毎年、収穫後には枝を間引く。翌年に桃を実らせる枝を選び、養分と光を集中的に行き渡らせるためだ。これで桃は大きく甘くなる。「これが日本の農業の技術であり、細やかさだ」と山下さんはいう。
さらに出荷場には、選別の技術がある。機械につけられた光センサーで桃の大きさ・色・糖度の状態を読み取り、自動で仕分けする。同じ箱には同じ品質の桃が入り、ばらつきがないのだ。
「作り出す…という技術は(日本が)世界でも一番だと思っている。それを海外に持っていく。今までの"守り"の農業から"攻め"の農業に転換していく。やはり夢があるところに人が集まる」と山下さんは語る。

一方、漁業の現場では―――。
島根県海士町は、かつて過疎と高齢化にあえいでいた。この時期、水揚げが始まるのは島の近海で獲れる特産のシロイカだ。刺身や寿司ネタなどとして好まれ、大きいものでは1パイ3000〜4000円もする。
「電気をたけばたくほどイカは付くが、油の高騰もあるし…」と語るのは、イカ釣り漁師の磯野公夫さんだ。現在は12灯あるライトのうち半分を消して漁を行っている。原油高はここでも深刻な問題となっているのだ。
しかし、この島の漁師たちには希望をもたらす"秘密兵器"がある。

早朝、水揚げされたばかりのイカを仕入れにやってきたのは、イカの輸出を手がけている奥田和司さんだ。

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