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2008年8月28日

資源開発が本格化するサハリン〜望郷の念…"残留"日本人妻の涙

資源開発が本格化するサハリン〜望郷の念…"残留"日本人妻の涙

ロシアの極東に位置するサハリン。終戦まで、この島は北緯50度を境に南半分が日本の領土で、『樺太』と呼ばれていた。日露戦争で日本の領土となった樺太は、北海道の最北端の宗谷岬からはわずか43kmしか離れていない。
その州都・ユジノサハリンスクは、かつて豊原と呼ばれた。現在でも街を走っているのはほとんどが日本の中古車で、旧日本統治時代に樺太庁舎だった建物は現在、郷土資料館となっている。
昭和恐慌の中、国策として多くの日本人がわたり開拓にあたった。第二次世界大戦中、樺太には約40万人の日本人がいたという。しかし、敗戦によって引揚げを余儀なくされ、多くの人が命からがら日本に帰国した。

かつて、ニシンを捕る男たちの声が響いた港町・ホムルスク(旧真岡)の先には、"サハリンの象徴"である巨大な石油プラントがある。サハリンには、石油や天然ガスなどの資源が大量に埋蔵されている。今年2月、当時のプーチン大統領は「極東の開発のため、莫大な国家予算を投じてインフラ整備を行う」と宣言した。
そこで計画されたのが国家プロジェクト『サハリン2』だ。ロシア政府からの委託でヨーロッパと日本の企業によって開発が進められていた。しかし2006年、ロシア政府は環境問題の不備を理由に開発中止を命令した。その年の12月、プーチン大統領(当時)は「ロシアとして、この計画を積極的に援助していく。サハリン2への参加は、ガスプロム社が自ら決めたことだ」と語った。

開発の主導権を握ったロシア企業「ガスプロム」は、政府が過半数の株を支配する会社で、今年、大統領に就任したメドベージェフ氏はこの会社の前会長。エネルギーの国家管理を強めるロシアの意図は明確だった。

こうした外資の締め出しに先立って打ち出したのが、インフラの整備だ。中でも鉄道の輸送力強化が急務だった。ユジノサハリンスク駅の助役は「大陸と同じレール幅の列車になれば、直接大陸に乗り入れできて便利になる」と語る。
サハリンでは、日本の統治下に作られた線路をいまなお用いている。旧日本統治時代のレールの幅が1067mmなのに対し、ロシア標準は1520mmとなっている。
そこで2005年から横幅が広い統一基準の線路への変更が行われている。

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