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2008年9月19日

"ゲリラ豪雨"急がれる対策

"ゲリラ豪雨"急がれる対策

予測不可能で局地的に大雨が降る、いわゆる"ゲリラ豪雨"。今年、時間雨量の観測史上最大値は次々と更新され、集中豪雨による死者は7月下旬からの1カ月で実に14人にも上った(報道ステーション調べ)。予測不可能なゲリラ豪雨に対し、我々に身を守る術はあるのだろうか?

今年最悪の河川事故は神戸市で起きた。市の中心部を流れる都賀川は、両岸にビルが立ち並ぶ一方、親水公園として市民らが水と親しむことのできる"都会のオアシス"だ。しかし7月28日、都賀川はわずか10分の間に水位が130センチ以上も上昇。子供3人と大人2人が濁流に飲まれて死亡した。当時、川原には50人を超える人たちが居合わせていたが、難を逃れた人々は「津波みたいのがドーッと来た」「波が来ているみたいな感じ」と証言している。

彼らが見た"津波"とは何だったのか?都賀川流域では、14時40分からの10分間に24ミリ、時間に換算して140ミリを超える豪雨に見舞われた。しかし激しい雨は20分間しか記録されていない。
今回の事故を調査している神戸大学工学部の藤田一郎教授は、神戸の地形に注目している。「1時間に140ミリという雨が急激に降り、それが一気に川の中に入ってきた。その流れが合流部で穏やかになって、水かさが増えた」と藤田教授はいう。背後に六甲山系が迫る神戸市は、海岸線まで比較的急峻な斜面が続いているため、市内を流れる河川の水も傾斜を変えながら海まで流れ落ちていくのだ。
同じ状況を再現した水路の模型で実験してみた。水路に一気に水を流してみると、傾斜が緩やかになった場所で流れが遅くなった分、水かさが増し、あたかも津波のような現象を引き起こしたのである。さらに都賀川の場合、傾斜が緩やかになる場所で2つの川が合流しているため水量が増え、より水かさが増したというのだ。
また河川工学の専門家は、コンクリートで覆われた都市河川特有の問題を指摘している。岡山大学・環境デザイン工学科の前野詩朗准教授は「都市型(河川)の場合は、高度経済成長期に多くの護岸が作られた。用地の問題や経済性を優先したため、非常に急勾配な護岸ができている。特に護岸ののり面を見ると、凹凸が少ない滑らかな護岸になっている。そういう個所では直進的な速い流れが来る」という。

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